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秘密は風の“振動”!?コストを40%低減する画期的な風力発電とは?

2015年06月14日 17:01  Techable

Techable

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地球にやさしい自然エネルギー活用が注目される中、タービン(プロペラ)なしで風力発電を行うスペイン発の「ヴォーテックス・ブレードレス(Vortex Bladeless)」に注目が集まっているのをご存知だろうか?
・風を使った振動発電
その秘密は、風で起こる振動にある。

この画期的なアイデアは、発明者の1人のDavid Yañez氏が、1940年代に強風の影響で落橋した橋の大事故のビデオを見て、「風の力で渦度させ、エネルギーを作れないか?」と発案したのが始まり。

風の力で「Vortex」のシステムが振り子のように振れ、その振動エネルギーを利用して発電するという訳だ。
・エネルギーコスト40%オフ!
「Vortex」は、大きなタービンが必要な従来の風力発電塔よりも、同じ場所でもっと多くの発電をすることができる。

最新の試算では、タービンありと比べ、エネルギーコストも40%低い。
・母国スペインでは スタートアップ大賞受賞
Vortex社はスタートアップながら、母国スペインでの評判は良い。2014年には、サウス・サミット・スタートアップ・スペインのエネルギー事業部門優勝を飾っている。

Vortex社はスペインからアメリカのボストンに会社を移し、アメリカの大手デザイン・コンサルティング企業IDEOのアソシエート・パートナーが役員として名を連ね、現在この商品の開発を進めている。

「私たちは、風力発電の世界を変えるのです。世界を変えるのです。」と、代表取締役 CO-CEOのDavid Suriol氏は自信を持って語る。

Vortex社は現在、クラウドファンディング・サイトのIngiegogoで初の商業用パイロット版を製作するため、5万ドルの出資を募っている。

最低出資金額は20ドルで、初期の出資者としてウェブサイトに名前が載る。

タービンがない風力発電は、近い将来、鳥たちにも優しいグリーンエネルギーになるかも。

今後のさらなる研究が期待される。

Vortex Bladeless