トップへ

ル・マン24時間:レースは朝へ。ポルシェvsアウディはじめ驚異的僅差が各クラスで続く

2015年06月14日 15:50  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ピットで修復作業が行われる7号車アウディR18 e-トロン・クワトロ
第83回ル・マン24時間耐久レースは14日、スタートから16時間が経過し、トップ争いはポルシェ919ハイブリッド19号車、アウディR18 e-トロン・クワトロ9号車、ポルシェ17号車という3台に絞られつつある。

 ナイトセッションから少しずつ空が白みはじめた今年のル・マンでは、驚異的なハイペースでの接戦が続く。スタートからポルシェvsアウディが全力を尽くして戦い続ける様は、ある意味でル・マンの歴史に残るレースになっていると言えるだろう。クラッシュを喫しすぐにマシンを修復したポルシェ18号車、アウディ8号車が僅差で食らいついているが、ピットインごとに夜明けの段階で優勝争いは両ワークスの2台ずつに絞られていった。

 そんな中、新たなトラブルが起きる。序盤からハイペースを維持していた昨年優勝トリオの7号車アウディが、7時前にメゾンブランシェでリヤカウルが飛び、260周目にピットイン。カウルを変えるだけの作業になるかと思われたが、給油口周辺も確認し6分ほどの作業を強いられる。ただこれで2番手から5番手にドロップしてしまった。

 これにより、首位争いは19号車ポルシェ、9号車アウディ、17号車ポルシェという3台に変化。1~2周差で7号車が続き、8号車アウディ、18号車ポルシェが1周差ずつ程度のギャップで続く展開となっている。

 その後方にはペースを保ちながら走行を続ける2号車、1号車というトヨタTS040勢が序盤から変わらず7~8番手につけているが、首位との差は6周程度ついており、優勝争いからはやや遠い戦いが続いている。

 ニッサンGT-R LMニスモ勢は、夜間にアルナージュでストップした21号車がリタイアした後、同タイミングで長い修復作業が行われていた22号車、23号車がコースに復帰。ピットインを繰り返しながら走行を続けている。現段階で23号車が総合43番手、22号車が総合44番手となっている。

 LMP2クラスは47号車KCMGがスタートから首位を堅持。2番手にGドライブ・レーシングの26号車リジェが続き、こちらも非常にハイレベルな戦いが続いている。また、LM-GTEプロクラスも51号車フェラーリ458、64号車シボレー・コルベットC7R、ジワジワと順位を上げている91号車ポルシェ911 RSRが同一周回で戦いを展開している。

 一方で、7時39分にはGTEプロクラスの96号車アストンマーチンが激しくクラッシュ。ドライバーのロアルド・ゴシェがメディカルカーで搬送されたが、チームクルーによれば無線で応答はしているという。このクラッシュにより、再びセーフティカーが導入された。