イタリア・サルディニアで開催されている世界ラリー選手権(WRC)の第6戦。13日に行われたDAY2は、ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)がスピンとマシントラブルで後退し、セバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)がトップに浮上した。
オジェと8.8秒差でDAY2の最初のステージSS11をスタートしたパッドン。午前中は安定したペースで首位をキープしていたが、SS17で痛恨のスピンを喫しタイムをロス。オジェに逆転されてしまう。
「ヘアピンでリヤが流れてスピンしてしまった。大きな問題ではなかったが、エンジンがストールしてしまい10秒失った。さらにオット(タナク)が止まっているのを見て、安全に行こうと決めたんだ。プッシュするにはあまりもラフ過ぎた」とSS17の痛恨のスピンを語るパッドンだが、不運はさらに続き最終ステージSS19でマシンにもトラブルが起きる。
「岩盤にぶつかった影響がギヤボックスにでた。オイルの臭いがしたんだ。ギヤはまだ動いていたがオイルを失っていった。すべてが終わったと思ったよ。アルゼンチンでも同じ問題があったしね。これ以上酷くならないように慎重に走行したよ。ブレーキとスロットルをとても優しく扱い、バンプも回避するように走行した」とパッドン。48㎞を走行し、なんとか2番手をキープしている。
トップに浮上し2分の大差を付けたオジェは、「ファンタスティックな日になったね。リードするのは不可能だとは言わなかったが、チャンスは小さいと感じていた。今日はたくさんのことが起こったし、午後は非常に荒れていたよ」とコメント。
前日3番手だったヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)は、岩にヒットした影響でサスペンションが曲がり失速。オット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)もオイル漏れによるギヤボックストラブルでストップし、3番手にはマッズ・オストベルグ(シトロエンDS3 WRC)が浮上した。しかし、彼もパンクにより詰めいることができずパッドンとは1分12秒の大差がついている。
4番手に、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)。5番手は、エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタRS WRC)となった。
最終日は、SS20からSS24の4つのステージが行われる予定だ。