第83回ル・マン24時間耐久レースは現地時間15時にスタートが切られた。レースは序盤からポルシェ勢とアウディ勢の僅差の優勝争いとなっている。
晴天の下、世界中から集まった多くのファンがスタンドから見守る中、現地時間14時52分にフォーメーションラップのスタートが切られた2015年のル・マン24時間耐久レース。ポルシェ、アウディ、トヨタという3車種を先頭に、54台のマシンが1周のフォーメーションに向かっていった。決勝に出走するマシンのうち、23号車ニッサンGT-R LMニスモだけがクラッチトラブルに見舞われ、ピットスタートに。序盤の15分ほどをピットで過ごした。
現地時間16時、ついに長き戦いのスタートが切られた。レースは1周目からポルシェ、アウディ、トヨタとLMP1-Hの8台が一団となってハイスピードな戦いを展開。ウォームアップで好調だったアウディ勢は、ニコ・ヒュルケンベルグがスタートを努めた19号車ポルシェを3周目までにかわすと、1周目に首位に浮上した17号車、ポールスタートの18号車という2台のポルシェを追撃していく。
スタート後しばらくすると、上位陣のペースが見え始める。トラフィックがあるとタイムは変動するが、ポルシェ、アウディの両陣営は3分20秒台という、昨年のポールポジションタイムを上回るペースで周回。一方のトヨタ勢は3分23秒~24秒ほどのレースペースで、ジワジワとポルシェ、アウディに離されていった。
上位を争うLMP1-H勢は9周~12周でまずは1回目のルーティンストップを実施。その後の時点で17号車ポルシェがリードし1秒差で18号車が続き、8号車アウディが背後につける展開となったが、ちょうど開始1時間というところの第1シケインで、13号車レベリオンR-Oneが42号車童夢S103とヒット。その前を走っていた92号車ポルシェ911 RSRと接触があったか、ポルシェからオイルが出ていたのか、リヤから出火。この消火作業のためセーフティカー出動となり、開始1時間はSC走行で迎えることになった。
開始1時間の時点でトヨタ勢は7~8番手。ニッサンGT-R LMニスモ勢は、LMP2勢をかわしながら少しずつポジションを上げているが、ノートラブルの22号車が総合18番手。背後を走っていた21号車は一度目のピットイン後、ドアが開いてしまうトラブルに見舞われ総合25番手に。クラッチトラブルを修復した23号車はコースインを果たし、総合55番手を走行している。
LMP2クラスは、KCMGの47号車オレカ05・ニッサンが先頭で逃げを打つが、Gドライブ・レーシングの26号車リジェJS P2・ニッサンが追撃。上位陣は序盤から激しい戦いとなっている。LM-GTEプロクラスはアストンマーチン勢、フェラーリ勢の上位争いとなり、95号車アストンが首位。51号車フェラーリが2番手となっている。