ル・マン24時間耐久レースのLMP1クラスに参戦している3台のニッサンGT-R LMニスモは、予選でPPタイムの110%を達成できなかったとして、グリッド降格となった。
今回のレースが初の実戦となったGT-R LMニスモ勢は3回の予選セッションを終えて、22号車と23号車が12番手・13番手に並び、LMP2クラスのKCMGを挟んで、21号車が15番手に続いていた。
ただ、ニッサンの3台はポルシェの18号車がマークした3分16秒887の110%タイム(3分36秒575)を切れなかったとして、LMP2クラスの後方までグリッド降格に。これにより、22号車が30番手、23号車が31番手、そして21号車が32番手スタートとなった。また、3回の予選を終えて11番手につけていたチーム・バイコレスの4号車CLM P1/01・AERも、110%タイムを切れなかったとして29番手に降格となっている。
LMP2の後方となったこの4台だが、イバニーズ・レーシングの45号車オレカ03R・ニッサンは、ドライバーの一部が規定タイムを切れなかったため33番手となっている。
また、LM-GTEプロクラスを戦うAFコルセの71号車フェラーリ458イタリアと、LM-GTEアマクラスのチームAAIの68号車ポルシェ911 RSRについても、一部のドライバーが規定タイムを満たせなかったとしてLM-GTEの最後方に降格となった。
ニッサンのモータースポーツ部門を率いるダレン・コックスは、22号車のハリー・ティンクネルが予選3回目のセッションでタイムを3分36秒台に入れたように、タイムの向上がレースでも続くだろうと展望している。
「マシンに変更を施すたび、我々は速くなっている。ハリーは終盤にイエローフラッグが出ていたものの、3分35秒台に向けて進んでいた」とコックス。
「状況によっては、例えば、日曜日の午後2時30分のレース中に我々のファステストラップを記録したとしても、私は驚かないよ」
またコックスは、予選でのパフォーマンスに失望はしていないのだと語っている。
「我々は素晴らしい前進を果たしているし、それを続けるつもりなんだ」