梅雨に入り、ジメジメとした気候に気分が落ち込む人も多いだろう。新人研修を終え、任される業務が増えてきた新入社員には、いっそう煩わしく感じるかもしれない。
「仕事をやめたい」と漏らす新入社員も出始めているようだ。6月7日、2ちゃんねるには「ぼく(23)新卒営業職、死ぬほど辞めたい」というスレッドが立った。スレ主は営業職について「ぼくならできるやろ的なノリ」で入ったと明かす。
ネットは退職勧める「向いてないよお前やめろ」
各社の新人営業社員は、4月に入社して研修を行い、5月に上司や先輩の営業に同行して現場を目の当たりにして、6月には独り立ちして客先を回る人も多い。スレ主も1人で客先に営業へ出向くようになり、目標も課せられた。
上司のあたりもきつくなってきたようで、「なんでできないんだ!」と詰め寄られるように。できなかった理由を説明すると「言い訳をするな」と返される状況にスレ主は耐えられないようだ。
具体的な勤務内容は明かされていないが、職場は「ブラックでそこそこ有名」な会社。客先の高層マンションに行ったときに「ここから飛び降りたら楽やろなーとは思った」と言うなど、精神的に追い込まれている様子だ。
この訴えに、スレッドでは「そんな職場は早めに辞めよう」と勧める声が相次いだ。
「やめよう まだ若いからなんとでもなるさ 身体壊してまで続ける価値があるのか?」
「向いてないよお前やめろ 無理してると胃に穴があくぞ」
「辞めたいって気持ちが一番強いなら即辞めた方がいい。ブラスにならん。なんかしらひっかかる部分があるなら続けながら何が気になるのか考えた方がええ」
「3年働かないと転職できない」はブラック企業のデマか
営業として1年働いたものの、鬱になって休職中と話す経験者もいた。スレ主も辞めたいとは考えているが、「3年続かないと次に行けないみたいな風潮やろ?」と悩んでいる。これに対しては他のユーザーから、
「3年も耐えるより、とっととやめて転職活動した方がええで。正直に話せばまともな会社は前の会社のブラック具合に同情してくれるよ」
「3年説は、逆に転職させにくくさせるためにブラックが流したデマやで。糞みたいなとこで無駄に過ごした3年が評価されるわけないやろ」
とアドバイスが出され、スレ主は納得した様子を見せていた。
スレ主の場合は職場の環境が「辞めたい」原因だが、最近ではそこまで厳しい職場でなくても、5月病ならぬ「6月病」にかかる新入社員が増加中という。この季節に、仕事に対するモチベーションを急に低下させてしまうのだ。
研修期間の長期化も「6月病」の理由に?
沢井製薬が運営する情報サイト「サワイ健康推進課」は、6月病の理由として新人研修期間を長く取る企業が増えていることをあげる。4月からの生活環境の変化にようやく慣れてきた6月になって、溜まった疲れやストレスが心身の症状となって表れてやる気が出なくなる。梅雨入りなどで気候が不安定なことも要因の一つだ。
また、ベテラン社員であっても、仕事のIT化・専門化などの変化に慣れるのに時間がかかってしまい、同じように6月病になっているという。
6月病は真面目な人がなりやすいため、やる気がない自分を責めたり落ち込んだりしがちだが、それは「さらに自分を追い込むことになり逆効果」。自覚があったら「少しペースを落として、休む時はしっかり休みましょう」と勧めている。
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