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大分のトイレがアート空間に「混浴温泉世界」と同時開催

2015年06月12日 17:32  Fashionsnap.com

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西山美なコ・笠原美希・春名祐麻による「メルティング・ドリーム」内観 Image by: yasunori takeuchi
大分市中心市街地各所のトイレを舞台にしたアートフェスティバル「おおいたトイレンナーレ 2015」が今夏、初開催される。参加アーティストは詩人の上田假奈代や「アディダス(adidas)」などにアートワークを提供しているSUIKOら16組。同時期に実施され、今回で集大成を迎える現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」とともに現代アートで大分の地域活性化を後押しする。会期は7月18日から9月23日まで。

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 「おおいたトイレンナーレ」は「ひらく」をキーワードに、芸術文化を通して中心市街地の活性化事業として2013年に始動。既製の男子用小便器に新たな解釈を与えた仏アーティスト マルセル・デュシャンの作品「泉」のように、公共空間でありながら閉ざされた空間を持つトイレを唯一の会場に設定し、まちづくりの新たな可能性を発掘する。屋外の公共トイレやファッションビルのトイレ、店舗の個室トイレなどを舞台に2013年から少しずつ制作を進め、上田假奈代は「トイレ連れ込み朗読」、「おじさんの顔が空に浮かぶ日」が話題を集めたチーム 目は「見立線」といった作品を公開。会期中はバラエティ豊富なアートイベントが企画されている。
 同時期に開催される「混浴温泉世界」は2009年にスタートし、第3回を掲げる今年は集大成と位置付けられている。総合プロデューサーのBEPPU PROJECT 山出淳也は「続けることがだけが目的ではなく、続けていくことに意味のある在り方を探っていた」と前置きし、当初から試験的に3回の実施を予定していたという。前回は併催の「ベップ・アート・マンス」を含む動員数が約17万人を記録し、今春には大分県立美術館が創立されるなど、アートの力によって大分の街は盛り上がりを見せている。BEPPU PROJECTでは「混浴温泉世界」の終了後もパートナー企業へのサポートを通じてまちづくりに貢献していく考え。また、「『混浴温泉世界』は必ず帰って来ます」と将来的に復活させることも予告している。

>>別府市の芸術祭「混浴温泉世界」が集大成に 7月開催
■おおいたトイレンナーレ 2015会期:2015年7月18日(土)~9月23日(水・祝)会場:大分市中心市街地各所参加アーティスト:上田 假奈代、岡田 利規、川崎 泰史、コンタクト・ゴンゾ、SUIKO、高山 明(Port B)・ 小野 正嗣・林 立騎(Port観光リサーチセンター)、トーチカ、ナデガタ・ インスタント・ パーティー、西山 美なコ・笠原 美希・春名 祐麻、藤 浩志、藤本隆行(Kinsei R&D)、眞島 竜男、松蔭 浩之、宮崎 勇次郎、目、安野 太郎