11日、ル・マン24時間耐久レース開催中のサルト・サーキットで行われたACOフランス西部自動車クラブのプレスカンファレンスで、トヨタ・モータースポーツGmbHの代表を務めていた木下美明氏に、『スピリット・オブ・ル・マン』賞が授与された。
この賞は、ル・マン24時間の精神を象徴する人物に与えられるもので、2001年に樹立。過去にル・マンを戦ったドライバーやチーム代表、技術者、さらにはジャーナリストと、その対象は幅広い。過去に日本人としては、27回ものル・マン出場を誇る寺田陽次郎、またニッサンのグループCエンジンを開発した後、東海大学の学生たちを率いてル・マンに挑んだ林義正教授が受賞している。
木下前TMG代表は今回、2012年にトヨタがル・マンに復帰するにあたりTMGを率い、ル・マンの歴史に深く関わるハイブリッドテクノロジーを持ち込んだほか、昨年はWEC世界耐久選手権のチャンピオンを獲得するなどの功績が認められた。
11日のプレスカンファレンスの最後に行われた授与式では、ピエール・フィヨンACO会長やトム・クリステンセンといったメンバーが出席する中、記念のロレックスが授与された。