『オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男』が、7月18日から東京・清澄白河の東京都現代美術館で開催される。
1907年にブラジル・リオデジャネイロに生まれた建築家のオスカー・ニーマイヤー。1947年にル・コルビュジエら各国の建築家と共にアメリカ・ニューヨークの国際連合本部ビルの建設に携わったほか、1950年代には後に町全体が世界遺産に登録されたブラジルの首都ブラジリアの議会議事堂、大聖堂といった主要な建物設計を手掛けた。1988年に『プリツカー賞』、2004年に『高松宮殿下記念世界文化賞』を受賞している。
同展では、2012年に104歳で逝去する直前まで設計を続けたというニーマイヤーの建築デザイン活動の全貌を図面、模型、写真、映像などで紹介。サンパウロのイビラプエラ公園の30分の1の模型など代表的な建築物が様々なサイズの模型で展示されるほか、ニーマイヤーの日常や創造の秘密に迫る映像資料、ブラジリア建設の詳細なドキュメントも出展される。会場デザインは、妹島和世と西沢立衛による建築家ユニット・SANAAが手掛けている。なお、会期中にはSANAAによるトークイベントも開催される。