フェラーリのマウリツィオ・アリバベーネは、今年の新車発表の際に掲げた「シーズン最低2勝」の目標を決して変えるつもりはないと語った。
F1カナダGPを前に、今季初めてトークン(開発点数)によるエンジンのアップグレードを行ったフェラーリは、王者メルセデスに再びチャレンジできるのではないかと高い期待が持たれていた。
しかし実際は、セバスチャン・ベッテルが予選でのトラブルとグリッド降格ペナルティで18番手から5位に入るのが精一杯。また、3番グリッドからスタートしたキミ・ライコネンも不可解なスピンを喫して4位に終わり、チームは今季初めて表彰台を逃す結果となった。
だが、跳ね馬を率いるアリバベーネは、期待外れに終わった今回の結果を受けて目標を修正する可能性を尋ねられると、「いや、絶対に変更はない」と答え、次のように続けた。
「私が目標を変えるつもりでいるなら、それは我々が降伏すると宣言したようなものだ」
「毎戦、表彰台に上っていれば少し退屈になるが、表彰台から降りることはもっと悪い」
「表彰台に立ち続けること。そして、下ではなく、上を見上げる必要があると思っている」
「目標は変えていない、決してね」
またアリバベーネは、今季初めてトークンを使用したエンジンのアップグレードが成功だと主張している。
「エンジンのアップグレードは、我々が求めていた良好な結果を示していたと思う」とアリバベーネ。
「あいにく、週末はいくつかの事情によりうまくはいかなかったが、エンジンの手ごたえは良かったよ」