画家・藤田嗣治の半生を描く映画『FOUJITA』が、11月14日から東京・角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。
1886年に東京に生まれ、27歳で単身フランスに渡った藤田。パリではモディリアーニやピカソ、アンリ・ルソーらとも交流を深めるなど、「エコール・ド・パリ」の代表的作家として知られている。第二次世界大戦中は日本で「戦争協力画」を描き、戦後に戦争責任を問われたが、1955年にフランス国籍を取得し、晩年はカトリックの洗礼を受けて「レオナール・フジタ」として過ごした。
映画『FOUJITA』は、『泥の河』『死の棘』などで知られる小栗康平が監督・脚本を担当。藤田が生きた時代における日本とパリの文化の差異に注目すると共に、オリジナル脚本で伝記映画にとどまらない作品に仕上げるという。藤田役をオダギリジョーが演じるほか、中谷美紀、加瀬亮、りりィ、岸部一徳らが出演する。また、『アメリ』『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』などの製作に携わったクローディー・オサールがプロデューサーとして名を連ねている。