舞台『オレアナ』が、11月6日から東京・渋谷のパルコ劇場で上演される。
『オレアナ』は、『ピューリッツァー賞』を受賞した『グレンギャリー・グレン・ロス』をはじめとする戯曲や、映画『郵便配達は二度ベルを鳴らす』の脚本などで知られるアメリカの劇作家デビッド・マメットが1992年に発表した作品。アメリカ・ニューヨークのオフブロードウェイで上演後、全米4都市で上演され、新聞の社会面に取り上げられるなど物議を醸したという。
同作は、これまでにロンドン、パリなど世界中で上演されており、日本でも1994年の上演時に『読売演劇大賞』優秀作品賞を受賞。ロンドンではハロルド・ピンターが演出を手掛けたほか、パリでは女子大生のキャロル役をシャルロット・ゲンズブールが演じている。
物語は、昇進を目前に控え、新居の購入も決まっている大学教授のジョンと、彼の研究室を訪れたキャロルの会話を軸に展開。ジョンの授業についていけず、単位を取らせて欲しいとジョンに懇願したキャロルが、紳士的な態度で相談にのったはずの彼を後日セクハラを理由に大学当局に訴えたことから2人の立場が逆転する、というあらすじだ。
新翻訳版となる今回の公演でジョンを演じるのは田中哲司。キャロル役を同公演で初舞台を踏む志田未来が演じる。演出を栗山民也、翻訳を小田島恒志が担当する。なお、東京公演終了後は愛知、福岡、広島、大阪でも上演される。
■田中哲司のコメント
『オレアナ』の上演にあたっては、楽しみな気持ちと不安が入り混じった複雑な心境です。
11月はまだ先のようで、実は時間がないですから。
志田未来ちゃんとは映像で何度か一緒に仕事をしていて、とても信頼を寄せています。
稽古場でも舞台上でも助けてくれそうです(笑)。そんな信頼のできるパートナーと芝居を作っていくのが楽しみです。
演出の栗山さんとは、今回初めてご一緒します。すごく緻密な芝居を作る印象があって、その世界に浸ってみたいです。
■志田未来のコメント
舞台は、いつかやりたい、やらなくてはと思っていました。
このお話を頂いた今が「その時」なんだと思います。
舞台のことは、正直、何もわかりませんが、楽しみたい気持ちでいっぱいです。
田中さんとは、ドラマでご一緒させていただきましたが、不思議なオーラのある方だと思います。
そんな素晴らしい大先輩から一緒にいいものを創ろうと言っていただいたので、一生懸命頑張ります。