F1パワーユニットマニュファクチャラーのフェラーリ、ルノー、ホンダは、2016年にもシーズン中のパワーユニットの開発が許可されるよう規則変更がなされることを希望している。それを実現するにはメルセデスの合意が必要になり、マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、メルセデスが歩み寄りを見せることを期待していると述べた。
今年に関しては規則の抜け穴が発見されたためにシーズン中のパワーユニットの開発が許可されたものの、2016年はそれが許されず、2月28日を過ぎると基本的にパワーユニットのアップデートはできない。
メルセデスを追う立場のフェラーリ、ルノー、ホンダは来年もシーズン中の開発が可能になるよう規則の緩和を求めているが、これを可能にするには少なくともメルセデスの同意が必要になる。
現在優位な立場にいるメルセデスは同調せずに規則変更への動きをブロックすることもできるが、ブーリエは、メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフとノンエグゼクティブチェアマンのニキ・ラウダとこの件について話し合った結果、いい手応えを得たと述べた。
「交渉にかかっている。彼らは耳を傾けてくれる」とブーリエ。
「トトやニキとはすでに話をしたが、彼らはF1全体のことを考えてくれている」
「変更する余地はあるはずだ。全体像を見る必要がある」
「我々としては(変更の余地を)できるだけ多く得たい。今のF1はエンジンの規則に縛られている。行き過ぎなぐらいにね。シャシーは好きな時に開発できる。エンジンに関しては状況が固定されてしまい、エンジンマニュファクチャラーは挽回することも万全な形で戦うこともできない」
「もちろん規則は誰にとっても同じであり、こういう規則であることはあらかじめ分かっていた。だがある程度の柔軟性は必要だ。変更する必要がある」
「我々はF1にこの規則を定めたことによって自分自身を窮地に追い込んだ。どのように変えていくのかをクレバーに考え直す必要がある」
レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、規則が変更されなければルノーは撤退すると警告している。