園子温の著書「受け入れない」KADOKAWAから発売

映画監督の園子温（その・しおん）による著書「受け入れない」が、KADOKAWAから6月19日に発売される。綾野剛を主演に迎えて公開中の映画「新宿スワン」をはじめ、「ラブ＆ピース」や「リアル鬼ごっこ」、「みんな！エスパーだよ！」と続々と自身の監督作のロードショーを控える同氏による、14編の詩とエッセイを収録している。

園子温の著書「受け入れない」発売の画像を拡大

　詩は17歳の時に「高3コース」に掲載された「別れ」を除いて全て今回のために書き下ろされたもので、世の常識を"受け入れない"著者の想いが反映された作品などを収録。エッセイでは5～9月の短期間に4本の映画を公開する理由や、創作活動で勝手に自粛してしまうという日本に対する思いが赤裸々に綴られている。同書は著者初の商業出版での詩集となり、価格は1,100円（税抜）。
　園子温は1961年、愛知県生まれ。 「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」など暴力や性に切り込む映画や、「ヒミズ」「希望の国」といった原発問題に焦点を当てた作品を発表している。2015年には「新宿スワン」（公開中）と「ラブ＆ピース」（6月27日～）、「リアル鬼ごっこ」（7月11日～）、「みんな！エスパーだよ！」（9月4日～）の4作品を公開予定。17歳の時には詩人としてもデビューしており、「現代詩手帖」「ユリイカ」「螢雪時代」などに詩が掲載され「ジーパンをはいた朔太郎」と呼ばれ注目された過去を持つ。