行定勲演出の舞台『タンゴ・冬の終わりに』が、9月5日から東京・渋谷のパルコ劇場で上演される。
清水邦夫の戯曲『タンゴ・冬の終わりに』は、蜷川幸雄の演出によって1984年にパルコ劇場で初演。1991年にはイギリス・ロンドンで現地のキャストによって2か月間にわたって上演されたほか、2006年には再び蜷川の演出で上演された。
物語の主人公は、舞台俳優を突如引退して生家の古びた映画館で妻と隠棲生活をおくる清村盛。少年時代に盗んだ孔雀のはく製の幻影に取り憑かれ、精神状態を悪化させていく盛のもとを、かつて恋愛関係にあった若く美しい女優・名和水尾が訪れるが、現実と幻影の区別がつかない盛は錯乱状態に陥っていく、というあらすじだ。
主人公の盛を演じるのは三上博史。盛を忘れられず苦しむ水尾役を倉科カナが演じるほか、盛の妻・ぎん役を神野三鈴、水尾の夫である連役をユースケ・サンタマリアが演じる。さらに、岡田義徳、有福正志、有川マコト、小椋毅、梅沢昌代らがキャストに名を連ねている。
東京公演のチケット一般発売は6月27日10:00からスタート。なお同作は、東京の終了後、大阪、石川、福岡、愛知、新潟、富山、宮城でも上演される。