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やる気が出ないときに力を与えてくれる名言

2015年06月10日 00:02  オズモール

オズモール

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日々の業務の忙しさに疲れていたり、仕事にやりがいを感じられなかったりして、どうしてもやる気が出ない…。働く女子なら、そんな気持ちになることもあるはず。

人材育成やスキルアップのセミナー講師などで活躍する新井淳子さんは「歴史に残る活躍した女性の言葉に、女性ならではのやる気の出し方のヒントがあります」とアドバイスする。

そこで、やる気が出ないときに参考にしたい、歴史上で活躍した女性の名言をご紹介。

◆額田王■「茜(あかね)さす 紫野(むらさきの)ゆき標野(ゆきしめの)ゆき 野守(のもり)は見ずや 君が袖ふる」

飛鳥時代の万葉歌人で、大海人皇子(おおあまのおうじ、後の天武天皇)と結婚したが、別れて彼の兄・中大兄皇子(なかのおおえのおうじ、後の天智天皇)の妃となった額田王(ぬかたのおおきみ、生没年不詳)の和歌。前夫である大海人皇子に向けた歌で、天智天皇が開いた宴席で場を盛り上げるために披露したと言われている。

「前夫である大海人皇子に向けた歌で、『兵が見ているかもしれないのに、求愛の仕草なんてしないでくださいな』という意味。そんな歌を夫の宴席で詠む彼女のしたたかさに、多くの人々が感心したといいます。女性には恋に身を入れることで、人生や仕事へのやる気も湧いてくる人もいるのではないでしょうか。恋を糧にして名声を得た額田王のバイタリティを思い出すと、パワーが湧き出るかもしれません」(同)

◆ナイチンゲール■「病人のためになることが第一であり、自分がなにをすべき『立場』であるかなどは二の次」

18世紀のイギリスで、看護婦への専門的教育の重要さを唱えたナイチンゲール(1820-1910)。この言葉は、そのナイチンゲールの名著『看護覚え書き』の一節。

「この言葉には、ナイチンゲールの『自分のためではなく、他人のために行動せよ』という思いが込められていると感じます。人間は自分のためだけだとがんばり切れませんが、誰かのためを思って行動するとやる気が出て、人をまとめられるなど結果を出せるもの。特に女性は人のために尽くすことが得意な人も少なくないでしょう。この言葉を思い出して、誰かのために行動すると、やりがいが生まれ、やる気が回復するかもしれません」(同)


額田王やナイチンゲールの言葉は、女性は本来、たくましく生き抜く力を秘めていることを私たちに教えてくれている。彼女たちの言葉をよく理解すると、きっと疲れたときに心の支えになってくれるはず!



新井淳子
オフィスフローラン代表。日本プレゼンテーション協会認定講師、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー。職場の課題発掘と人材育成、モチベーションアップなどを図るコンサルティングやセミナー開催などを行い、スキルアップのサポート役として多方面で活躍中。