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マクラーレン、リソースをホンダのパワーユニット開発に集中

2015年06月10日 00:00  AUTOSPORT web

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マクラーレン・ホンダ
マクラーレンのエリック・ブーリエは、パワーユニットサプライヤーのホンダにチームのリソースをさらに提供する用意があることを明らかにした。

 今年からホンダのパワーユニットを搭載するマクラーレンは、前戦モナコで今シーズン初のポイントを獲得したが、先週末のカナダGPではフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンがダブルリタイアを喫するなど、未だにトラブルを克服できずにいる。

 しかしレーシング・ディレクターのブーリエは、マクラーレンとホンダには、パフォーマンスの向上を早め、より迅速にチームを上位へ押し上げるための有効なルートがあると語った。

「我々は(マクラーレン)は問題について話し続けている。確かに、ホンダからももっと聞かれることを望んでいる」とブーリエ。
「彼らはちゃんと耳を傾ける。我々は毎日話し合っているんだ。何でもかんでも人前で明かすつもりはない」

 F1カナダGPの決勝では、アロンソが“アマチュア”のように思われると述べ、チームの燃料セーブの要求を断っている。

「より早く改善する方法があれば、その方向に進まなければならない」
「もちろん、パートナーを非難することは簡単だ。しかし、我々はパートナーとして支えなければならないし、彼らの改善スピードを速めるために手助けしなければならないんだ」

「彼らは、2年前にF1に参戦することを決めた。公正な目から見ても、ここに来てすぐに勝つことは容易ではない」
「それをちゃんとやれる能力があることを確かめる必要があるんだ」

 ブーリエは、マクラーレンがホンダに提供できることについて、次のように語っている。
「遅れを取り戻したい時には、基本的により多くのリソースをプログラムに注入しなければならない」
「短期的にそうしたければ、経験豊富なリソースをもたらす必要がある」

「たとえそれがどんなものであろうと、我々にはソフトウェアやIT面での経験があるので、彼らがリソースをシフトするのを助けるためにも実際この領域でホンダにサポートを提供できるんだ」

 またブーリエは、レッドブルとルノーのように、メディアを通してお互いを非難し合うようなことは絶対にしたくないと言う。

「我々には、ホンダへスイッチした適切な理由がある。たとえ現状にフラストレーションを感じていても、変更したことには満足している」