アイドルグループ「関ジャニ∞」の大倉忠義さんや俳優の西島秀俊さんの個人情報を、大手銀行の従業員が不正に入手し、それを受け取った家族がさらにツイッターに投稿するという事件が起きた。
これがネットで大きな騒動となり、この銀行は8日夜「お詫びとご報告」をウェブサイトに掲載して事実を認めた。このニュースに「信じられない」と激怒する現役銀行員もいるが、同じような問題行員は他にもいるという指摘もある。
現役行員は「あくまで例外的なケース」と呆れるが…
金融機関は個人情報保護に最も力を注いでいるイメージがあっただけに、銀行の利用者は「鳥肌が立つ」「なんじゃこりゃあだな~…」とネットに書き込みをしている。
口座の解約を考える人までいる様子。これには現役行員やOBOGからも、情報を漏らした従業員や家族に対して厳しい批判が続出している。
「業務上知り得た情報は例え家族でも話してはいけないのです。ましてやネットを使って情報漏洩などもってのほか」
「社内報ですら持ち帰れないのに、顧客の情報を個人でどうこうするって非常識とかのレベルじゃないよ」
地方銀行に勤務していたある人は、パートタイマーを含め「個人情報に関しては最重要なものとして、管理も取り扱いも徹底して指導されていました」と明かす。きちんと管理が徹底されている職場もあったようだ。
現役行員も「コンプラ(上の注意点)は毎回朝礼などで読み合わせもやっているし、くどい位に個々で繰り返す学習ツールもある」としつつ、「こんな馬鹿がいたらさすがにどうしようもないかも。採用の時点での見極めが肝心」と、あくまで例外的ケースと呆れている。
SNSに漏れていないだけ? 自慢げに話す人もいるらしい
しかし危機管理能力の低い銀行員は、決して問題になった従業員だけではないようだ。匿名掲示板のガールズちゃんねるや2ちゃんねるなどを見ると、身近な銀行員の問題行動を指摘する投稿が書き込まれている。
「友達の銀行員、B'zの稲葉さんファンでさ… 稲葉さんの貯金額と住所を調べようと思ったら上司にバレて怒られた~って笑ってたよwww」
「もっと大手の他銀行で正社員として勤めてる友人も10年以上前だけどジャニーズの預金額ペラペラ話してたよ!」
自分自身の個人情報を不正に見られた人も。あるネットユーザーは「高校の同級生が銀行で働いていて、やたらと私の口座の動きに詳しかった」と不信感をあらわにする。
「どこで車のローンを組んでいるとか全部知っていた。名前と生年月日が分かれば口座の状態がチェック出来るってペラペラ喋ってた」
地方銀行に勤めている友人に、自分がそこの口座を持っていると明かすと「今度見てみよーwとか言われてマジ頭おかしいと思った」と憤る人もいた。
この他、クレジット会社や保険会社などの金融機関に勤務する知り合いや、配達や清掃の仕事に従事する知り合いが「芸能人の個人情報」を自慢げに話していたとの投稿も。SNSに投稿していないだけで、今回の個人情報漏えいは氷山の一角という可能性もある。
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