トップへ

リシュモン、ライバルのLVMHとケリングにラグジュアリーECへの出資を打診

2015年06月09日 14:12  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

 リシュモングループが、モエ ヘネシー・ルイ ヴィトングループ(LVMH)とケリングに対し、今年9月の開設が噂されるECサイト「ユークス・ネッタポルテ(YOOX / Net-A-Porter)」への出資を打診していることが明らかになった。リシュモングループの会長ヨハン・ ルパート(Johann Rupert)が、両社に働きかけていることを公言した。

リシュモンがECへの出資を打診の画像を拡大

 リシュモングループは、2010年にECサイトの「ネッタポルテ(Net-A-Porter)」を買収し同サイトを保有していたが、今年3月にイタリアのECサイト「ユークス(YOOX)」に株式交換方式で売却することに合意した。ブランドビジネス業界においてリシュモン、LVMH、ケリングは3大グループとして競争関係にあるが、ヨハン・ ルパートは8日にモナコで開催された会合で「(LVMH会長の)アルノーに話をして、ケリングにも話した。我々にはラグジュアリー産業に見合うプラットフォームが必要」と発言。「誰にでも開かれたプラットフォームを構築したい。実現するかは"彼ら"次第」と、出資の回答を待っている状況だということを明らかにしている。