歴史の教科書によく載っている、イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルの肖像画って覚えていますか? そうそう、あの頭頂部が薄い……おっと、その認識、どうやら勘違いらしいのです。
【 “薄毛” でなく “トンスラ” と呼ぶ!】
頭頂部だけがツルリとした髪型を「ザビハゲ」とか「ザビエルハゲ」とかなんとか失礼な言い方で呼ぶことがありますが、ザビエルの独特な髪型、実は薄毛なのではなく「トンスラ」と呼ばれるカトリック教会の修道士の髪型だったんですって。
【ハチマキのようなスタイル】
本来の「トンスラ」は、側頭部の一部の髪だけを残して、頭頂部と側頭部の残り、そして後頭部を剃り上げてしまうハチマキの様なスタイルなんだそう。
でも肖像画のザビエルは、頭頂部だけが剃られており、側頭部と後頭部はなぜかそのまま残されています。それがちょうど薄毛の人っぽくみえて「ザビエルって髪薄かったんだねえ」と言われてしまうのかもしれません。
【本当のザビエルの髪は なんと “フサフサ” だった?】
実際のザビエルの髪は濃かったようで、髪がフサフサのザビエルが描かれた肖像画も多数残されています。フサフサのザビエルって、なんだかちょっとピンと来ませんが……
ということで、「ザビエルは薄毛だったのではなく、剃っていただけ」というのが真実のよう。今後は、ちょっと頭頂部が薄くなってしまった人にでなく、髪がフサフサの人に対して「ザビエル」というニックネームを付けるのも、博識ぽくっていいかも!?
参考:wiki, Hatena keyword
執筆=南野バンビ (c)Pouch