ロシア・モスクワで開催されたFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)第5戦。7日に決勝レースが行われ、レース1ではイバン・ミューラー(シトロエンCエリーゼWTCC)がポール・トゥ・ウイン。レース2は、ホンダ・シビックWTCCを駆るティアゴ・モンテイロが2013年以来2年振りの勝利を挙げた。
ニュルブルクリンクで開催された前戦ドイツのレース2を勝利したミューラーが、モスクワでも好調をキープし予選でポールポジションを獲得。迎えたレース1決勝でもスタートからトップを守りリードを築いたミューラーは、チャンピオン争いのライバル、ホセ-マリア・ロペス(シトロエンCエリーゼWTCC)を抑え込みトップでチェッカーフラッグを受けた。
ロペスは2位となり、昨年の中国ラウンドからレース1を勝利していたロペスの連勝記録は7戦でストップした。予選3番手からスタートしたガブリエレ・タルキーニ(ホンダ・シビックWTCC)は、ロバート・ハフ(ラーダ・ベスタWTCC)との攻防を制し3位に入った。
続くレース2では、前日の予選でリバースポールの10番手につけたモンテイロがポールポジションからスタート。同じホンダのノルベルト・ミケリス(ゼングー・モータースポーツ)が、このラウンドがWTCCデビューのニック・キャッツバーグ(ラーダ・ベスタWTCC)をスタートで交わし2番手に浮上したことで、モンテイロは余裕を持ってレースをリードする。
レース1で表彰台を逃したハフは、ラーダの母国レースで勝利を飾ろうと奮闘を見せる。7番手からスタートしたハフは、早い段階でマ・キンファ(シトロエンCエリーゼWTCC)とヒューゴ・バレンテ(シボレーRMLクルーズTC1)をパスすると、5周目の最終コーナーでキャッツバーグを交わし3番手に浮上。しかし、ミケリスの攻略に時間をかけてしまい、トップのモンテイロには届かず3秒差の2位でゴールした。
3位はミケリス。ハフと共にタルキーニが上位に進出していたが、キャッツバーグとの攻防で接触。コースアウトを喫しリタイアに終わり、キャッツバーグが4位を死守した。
モンテイロは、2013年の中国ラウンド以来2年振りの勝利。第3戦ハンガリーでミケリスが勝利しているが、ホンダワークスチームとしては今季初勝利となった。