ユーロフォーミュラ・オープンは5日~7日、シルバーストン・サーキットで第4戦が行われ、エミリオ・デ・ビロタ・モータースポーツからこのシリーズに参戦している金丸悠がレース1で嬉しい初優勝を飾った。
ユーロフォーミュラ・オープンは、ヨーロッパのサーキットを中心に、F3シャシーで争われているミドルフォーミュラシリーズ。参戦コストも比較的安価なことから毎レース多くのマシンがエントリーしている。昨年からこのシリーズに参戦している金丸は、今季開幕前のエキシビション戦で優勝を飾り、今季は第3戦までに2度の表彰台を獲得してきた。
今回のシルバーストン戦で、5日に行われたフリー走行2回目でトップタイムをマークしたほか、3度のフリー走行すべてでトップ3に入った金丸。迎えたの6日レース1では、予選で3番手を獲得する。15周の決勝レースでは、スタートで2番手に浮上すると、首位のヴィトール・バプティスタを追いながら後続との差を拡大。バプティスタの背後でプレッシャーを与えていく展開となった。そして8周目、バプティスタがコーナーでワイドに膨らみ、わずかにコースアウト。この隙を見逃さず首位を奪取した金丸は、僅差で続くバプティスタを抑えきってトップでチェッカー! 念願のシリーズ戦初優勝をもぎ取った。
7日に行われたレース2の予選では、前日の初勝利の勢いそのままにポールポジションを獲得した金丸。決勝では、スタートでギヤが入らず一時は7番手まで後退してしまうが、なんと6周で5台をパスして2番手までリカバリー。その後は僅差で首位のコンスタンティン・テレスチェンコを追っていくが、オーバーテイクはならず。優勝こそ逃したものの、2戦連続のポディウムフィニッシュを達成している。
「今季は2年目ということもあり、当然チャンピオンを視野に入れて戦ってきましたが、なかなか思うようにマシンが作れていませんでした。そして、前回のレースからの3週間の間に、セッティング面での検討をチームと行い、今回のレースでは劇的な変化がありました。チームがものすごく良い働きをしてくれたので、それを結果で返すことができ、非常に嬉しいです」と、今回の初勝利を振り返った金丸。
「今回のラウンドが僕たちにとってのターニングポイントだと信じていますので、引き続き応援をよろしくお願いします」
なお、今回のレースの模様は、シリーズのYouTubeチャンネル(http://youtube.owacon.moe/channel/UCpdhdlId-0vH47-xno0at5g)でハイライトが配信されているほか、フルのリプレイ映像も視聴可能となっている。