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スーパーフォーミュラが今年も等々力を疾走。2万人の観客沸かす

2015年06月08日 06:30  AUTOSPORT web

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Jリーグの川崎フロンターレvs湘南ベルマーレの試合でデモランを披露した野尻智紀
7日、川崎市の等々力陸上競技場で行われたサッカーJリーグの川崎フロンターレvs湘南ベルマーレの試合で、スーパーフォーミュラのデモランが行われ、2万人の観客を前に国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)と野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がSF14をドライブした。

 今年で4年目となる川崎フロンターレ戦でのスーパーフォーミュラデモラン。シリーズをプロモートする日本レースプロモーション(JRP)は今年から、日本赤十字社の活動支援を行っており、今回は、川崎フロンターレと川崎市健康福祉局、神奈川県赤十字血液センターがベルマーレ戦で共催した献血推進イベント『噂のケンケツSHOW!』の一環としてデモランが実現することになった。

 試合開始前から、メインスタンド前の広場にはスーパーフォーミュラPRブースが設けられ、2013年まで使用されていたSF13も展示。キッズ向けのコクピット乗車体験が行われ、多くの家族連れが楽しんだ。また、国本と野尻も登場してのサイン会も実施され、サッカーファンとの交流を深めていた。

 川崎と湘南の試合は16時3分よりキックオフ。開始直後の前半4分、湘南の高山薫が先制点を奪取し、0-1と川崎が1点を背負った形で試合は折り返しを迎える。SF14のデモランは、このハーフタイムに行われた。

 デモランを前に、中嶋悟JRP会長がマイクを握り、等々力に集まった両サポーターに挨拶。その後、国本、野尻の順でSF14が陸上トラックへと“コースイン”していった。レーシングスーツの上にそれぞれ『39』、『40』のユニフォームを着用してデモランに臨んだふたりは、エキゾーストノートを響き渡らせながらトラック内を2周。スタジアムに集まった2万857人のサポーターからは大歓声が沸き起こった。

 川崎側のスタンド前でマシンを降りた国本と野尻は、中嶋会長とともに川崎サポーターのもとへ。「スーパーフォーミュラ!」、「クニモト!」、「ノジリ!」、「ナカジマ!」と立て続けにコールを受け、3人はそれぞれ手を振って歓声に応えていた。

 スタジアムに集まった大観衆のもとでの走行を終えた野尻は、「ひとりのスポーツ選手として、こういう中でプレーできるというのはすごく気持ちのいいことですし、選手がより力を出せる、辛い時にあとちょっと頑張れるということもあると思いますね。僕もこのくらい大きな声援の中でレースをしてみたいですし、もっと多くのお客さんに盛り上がってもらえるような、熱いレースができたらいいなと思います」と、今後に向けたモチベーションにもなった様子。

 また、神奈川出身で、サッカー好きとしても知られる国本も「サッカーだとひとつのチームを応援することになるので、サーキットとはまた違った熱狂がありました。小さい頃からこの等々力競技場にサッカーを観に来ていたので、こうやってフロンターレのファンの皆さんの前で走ることができ、名前をコールしてもらったりしてすごく気持ちがよかったですし、うれしかったです」と笑顔で走行を振り返っていた。

 迎えた後半では、SF14のデモランも後押しとなったか、15分に大久保嘉人がPKを決めて同点とすると、アディショナルタイムでエウシーニョが逆転ゴール! 川崎が2-1で勝利している。