2015年F1第7戦カナダGPの金曜フリー走行2回目は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
初日2回目となるフリー走行は現地時間の午後2時スタート。セッションはドライコンディションのFP1終了後から降雨の予報が高まったために、各チームとも早めにオプションタイヤのスーパーソフトを投入する展開となった。
まずは序盤、最初にタイムシートの上位につけたのはフェラーリの2台で、走り出しからスーパーソフトを履いたセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンが1分16秒台前半のタイムを記録。その後、ベッテルは1分16秒304までタイムを縮めると、素早くロングランに移行し12周程度を走行。キミ・ライコネンもチームメイトとは異なるソフトタイヤで10周程度を重ねた。
一方、少し遅れてスーパーソフトを履いたメルセデス2台はルイス・ハミルトンがほどなくして1分15秒台のタイムをマーク。すかさずフェラーリを抑えてトップに浮上すると、チームメイトのニコ・ロズベルグもフェラーリの2台に続く4番手につけた。
次第にその他のマシンもスーパーソフトに切り替える中、FP1で4番手につけたフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグは突然左リヤタイヤのパンクに見舞われてしまい、その後はライコネンや再度タイヤを戻したニコ・ロズベルグ、フェリペ・マッサらとともにソフトタイヤで周回を重ねることとなった。
だが、セッションは開始35分過ぎに予報通り雨が降り出し、その後は時間とともに雨足が強まる一方に。そのため、コース上はしばらく無人の状態が続くこととなったが、依然雨が降り続けているにもかかわらずメルセデス2台はインターミディエイトタイヤを履いてコースインする。
これにはモントリオールのファンも歓声で応えたが、先を走っていたハミルトンはターン10のブレーキングでアクアプレーニングを起こしてしまい、広いエスケープゾーンの先にあるタイヤバリアにクラッシュ。フロントウイングとノーズにダメージを負ったハミルトンはその場でマシンを降りる羽目となり、セッションも赤旗中断となってしまった。
この赤旗は10分程度で解除されたが、その後も肝心の雨足は一向に弱まる気配がなく、結局最後までマシンは姿を見せずにセッションは終了。トップ4もハミルトン、ベッテル、ライコネン、ロズベルグで変わらず、5番手以降はロータスとウイリアムズ、そしてレッドブルの2台がトップ10を形成する形となった。
マクラーレン・ホンダは、21周を走ったフェルナンド・アロンソが15番手。ジェンソン・バトンは20周をこなして18番手につけた。