2015年F1第7戦カナダGPが5日、モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで幕を開け、午前10時から行われた1回目のフリー走行はメルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
モナコから2週間。F1は北米カナダに移動し、今シーズンの第7戦が1周4.361kmのジル・ビルヌーブで幕を開けた。初日の金曜日は朝から灰色の曇に覆われていたものの、午前10時のセッション開始以降は徐々に日差しも差し込み、オープニングセッションのFP1は終始ドライコンディションで行われた。
典型的なストップ&ゴーのジル・ビルヌーブにはスーパーソフトとソフトという柔らかい2種類のコンパウンドが持ち込まれた。今回ロータスはロマン・グロージャンをFP1から起用しており、全10チームのレギュラードライバーがすべて顔を揃えている。
セッションが始まると、今回もメルセデス2台が早々と周回をスタートし、ハミルトンとニコ・ロズベルグが最初の30分で1分16秒台までタイムを削っていく。
一方、マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは最初のインスタレーションラップで早くもトラブルに遭遇。バトンのMP4-30はギヤが2速にスタックしてしまい、セッション序盤をガレージで過ごすこととなった。
その後、折り返しの45分を過ぎると路面温度も10度ほど上がって30度を記録するが、コースの表面は相変わらずダスティな状態で何人かのドライバーがスピン。1コーナーのカルロス・サインツJr.に続き、王者ハミルトンもターン10でコントロールをミス。フェリペ・マッサもタイヤにフラットスポットをつくるなど、各ドライバーはコースコンディションを見極めながらの走行を強いられた。
それでも、メルセデスは最終的にハミルトンとロズベルグが唯一の1分16秒台でトップ2に。周回数も35周前後を記録するなど、順調な滑り出しをみせた。3番手には序盤から上位タイムを記録していたロータスのロマン・グロージャンが続き、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグが4番手となった。
フェラーリ勢は、2台ともやや少なめの25周前後を走行。セバスチャン・ベッテルが5番手、キミ・ライコネンは12番手につけている。
今回、アップグレードされたパワーユニットを搭載するマクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが1分18秒128で9番手。トラブルで序盤を走れなかったバトンも最終的には25周を走り、15番手につけている。