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元 ちとせ、カバーアルバム『平和元年』リリース 佐野史郎ら個性あるメンバーが参加

2015年06月05日 19:01  リアルサウンド

リアルサウンド

元ちとせと佐野史郎

 元 ちとせが、カバーアルバム『平和元年(へいわがんねん)』を7月22日にリリースすることが発表された。


 今作は、現在2人の子供の母親でもあり、故郷・奄美大島に生活拠点をおきながら活動を続ける彼女が、終戦70周年となる2015年に向けて“忘れない~繰り返さない”というコンセプトで「今こそもう1度、平和を真剣に考える年になって欲しい」という思いを込めて制作したというもの。「永遠の調べ」以外はすべて新録作品となり、谷川俊太郎、寺山修司、あがた森魚、松任谷由実らによる作詞楽曲や、中川五郎、加藤登紀子、岩谷時子らが日本語詞を手掛ける洋楽曲まで、さまざまな楽曲が収録されている。


 サウンド・プロデューサーは、デビュー前から元ちとせの制作活動を支える間宮 工が担当し、全曲ギターでも参加している。「美しき五月のパリ」「死んだ男の残したものは」「ケ・サラ」では、ドラムにASA-CHANG(アサチャン)、ベースに沖山優司、キーボードにDr.kyOnを迎え、「腰まで泥まみれ」「スラバヤ通りの妹へ」「最后のダンスステップ」では、ドラムにルースターズの池畑潤二、ベースに井上富雄が参加。また、「最后のダンスステップ」では、デュエット相手に今作の趣旨に賛同したという佐野史郎が加わるなど、熟練の個性あるメンバーが集まった。


<元ちとせのコメント>


「戦後60年が経った2005年、過去に戦争があった事を風化させない為にと思い、坂本龍一氏とのコラボレーション曲「死んだ女の子」を発表しました。戦後70年を迎える今年、『平和を祈る思い』『忘れない、繰り返さないという願い』をシンガーとして歌い継ぎ、母として残して行ければと思い、レコーディングに臨みました。このアルバム『平和元年』が、平和を思うきっかけになってくれればと思っています。」


<佐野史郎のコメント>


「このアルバム『平和元年』の選曲に唸らされました。60年代終盤から70年代初頭にかけて、思春期に心奪われた楽曲の数々。戦後70年を迎える今、歌い継がれてきたこれらの作品が、元ちとせさんの声により「今」の唄として新たに我々の胸に突き刺さる。参加させていただき光栄です。」
(リアルサウンド編集部)