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ホンダPUのアップデートは「パワー変わらず信頼性が改善」

2015年06月05日 08:00  AUTOSPORT web

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2015年モナコGP フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)
カナダGPに向けてホンダのパワーユニットがアップグレードされたが、今週末期待できるのはパワーの向上ではなく信頼性と効率面の改善であると、ジェンソン・バトンとフェルナンド・アロンソは述べている。

 ホンダがトークン(開発点数)を使ったアップデートを行ったことが今週明らかになった。マクラーレンはオーストリアで大規模な空力アップデートを入れる計画であり、パワーユニットのパフォーマンス向上が目に見えるのはオーストリア以降なのではないかと予測されている。

 バトンとアロンソはカナダで劇的な改善が見られることはないと考えている。

「効率面の向上が図られているので、ここ(カナダ)でそれが助けになるんじゃないかな」とバトン。
「それ以上のことは何とも言えないね」

 アロンソは、アップグレードの効果がカナダでどれぐらい見られると思うかと聞かれ、次のように答えた。
「それほど大きくはない。実際、エンジンはモナコと全く同じだ。2トークン使ったが、どちらかといえば、最近起きたトラブルに関する信頼性の問題に対処するためのものだ」

 アロンソは、今のマクラーレン・ホンダが抱えている問題はパワー不足だけではないと述べている。

「モナコのコースはパワーの影響があまりないから大きな期待を抱いていた。でも期待していたようなパフォーマンスを発揮できなかった。つまりシャシー面にも問題があるということだ」

「今、メカニカルグリップ、空力、マシンの挙動に関して何が足りないか、よく把握している。やるべきことは多い。パワーユニットだけでなくたくさんの分野において改善を果たす必要がある」

「信頼性がまだ十分ではない。僕はバルセロナでリタイアし、モナコでは予選でも決勝でも途中でマシンを降りた。信頼性について対策を講じる予定だ」