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代官山で美しい本を集めたデザイン展が開催

2015年06月05日 00:03  オズモール

オズモール

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美しいブックデザインの本は、書棚やコーヒーテーブルに置いてあるだけでも素敵。インパクトのある装丁や、美しく配置された文字や写真のレイアウトは、“紙の書籍”ならではの魅力かも。そんな美しい本が集まる展示をご紹介。

2015年5月14日(木)から6月11日(木)まで、代官山の蔦屋書店で開催されている「代官山BOOK DESIGN展2015」では選び抜かれた26冊の“美しい本”が揃うそう。もちろん、気に入ったらその場で購入も可能。

このBOOK DESIGN展は、今年で開催2回目。今回は、代官山蔦屋書店のコンシェルジェである番場文章さん(アート・フォト)と三條陽平さん(建築・デザイン)のふたりが、2014年に出版された本から選んだのだとか。

特に女性にオススメの本を三條さんに伺ったところ、次のようなお話が。

「1冊は、2008年のボローニャ・ブックフェアで賞賛され、ラガッツィ賞に輝いたインドの絵本『The Night Life of Trees』の日本語版『夜の木』。この本の黒くて厚い紙は、インドの工房で一枚ずつシルクスクリーンによって刷られた手漉き紙を使用し、1冊1冊手作業で製本されています。絵本は子供のための本と思われがちですが、本書は大人にこそ手にとって欲しい手作りならではの深い味わいが楽しめます」

また、小説家・万城目学が、志賀直哉の足跡を追体験して書かれた小説『城崎裁判(きのさきさいばん)』もユニークな装丁。「表紙のカバーはタオル生地で、本体のページは撥水加工が施されたストーンペーパーを使用しているので、お風呂に浸かりながら読むこともできます。小説には珍しく、グラフィカルな挿絵も楽しい1冊です」(同)お風呂での読書がやめられない文学女子は、注目の1冊かも。



ほかにも、川内倫子とテリ・ワイフェンバックという世界的に知られるふたりの写真家による往復書簡集『Gift』は、眺めるだけでなく、インテリアとしても絵になるとか。「作家ごとにつくられた2冊の本は、見返し同士が繋がり、同じページ数のため、同時に開いて読み進めていくことができます。詩的な世界がさらなる広がりをもって感じられる造本になっています」(同)

つくり手のアイデアやこだわりが詰まった美しい本を、手に取って、重さや感触まで十分に楽しんで。そのなかから、眺めていたいお気に入りの1冊が見つかるかも。