WRC世界ラリー選手権に参戦しているマーティン・プロコップ(フォード・フィエスタRS WRC)は、将来WorldRX世界ラリークロス選手権へ参戦することを検討していると語った。
WRCで総合4位フィニッシュを3回達成しているプロコップは、5月16日~17日に開催された世界ラリークロス第3戦ベルギーを訪れ、「今年中にWorldRXへのスポット参戦を検討している。ラリークロスが人気を集めているのは確かだし、今後も成長していくカテゴリーだと思っているよ」と語った。
「プロモーターと話をする機会があった。彼らは様々な取り組みを通じて、WorldRXをもっとエキサイティングなものにしようとしている。その姿勢に感銘を受けたよ」
プロコップは今後もWRCへの参戦は続けるものの、出場するラウンドを減らそうと考えていることも明らかにした。
「ラリーへの出場回数を減らして、少し時間にゆとりを持ちたいんだ」とプロコップ。
「ラリークロスのレースフォーマットは僕に適していると思う。開催期間は3日間と短く、レースは激しそうだからね」
「将来におけるオプションのひとつとして考えている。レースを戦った経験はないけど、機会があればチャレンジしてみたいよ」
また、プロコップは最後にラリークロスを観戦したのは10年前であることを明かし、「以前より、マシンは格段にドライブしやすそうに見える」と語った。
「前に見た時はアンダーステアがとても強そうなマシンだった。今はWRカーと同じような挙動に見えるし、パワーもありそうだ。ドライブすると楽しいだろうね」
プロコップはプライベーターとしてMスポーツのフォード・フィエスタRS WRCでWRCに参戦。Mスポーツはラリークロス用マシンも製作しており、あのケン・ブロックもMスポーツ製フォード・フィエスタでラリークロスへ参戦している。
なお、6月19日~21日に開催されるWorldRX第5戦ドイツには、GP3で優勝経験のあるタマス・パル・キスもスポット参戦する予定だ。