ヤノベケンジ、増田セバスチャン、高橋匡太によるアートプロジェクト『PANTHEON -神々の饗宴-』が、7月25日から京都・京都府立植物園の観覧温室前「鏡池」で開催される。
本阿弥光悦、俵屋宗達らの画風を尾形光琳らが発展させた芸術流派「琳派」が2015年に400周年を迎えることを記念し、ヤノベ、増田、高橋の3人のコラボレーション作品を発表する同プロジェクト。俵屋宗達らが描いた『風神雷神図』の風神と雷神、琳派の代表的なモチーフでもある花をイメージした神像としてローマ神話にも登場し、サンドロ・ボッティチェリの『春』をはじめとする様々な絵画に描かれた女神「フローラ」の3つの神をモチーフにした3体の彫刻が、多くの蓮や睡蓮が植えられた京都府立植物園に展示される。
ボッティチェリ『春』に着想を得た『フローラ』は高さ8メートルにおよぶ少女の巨大彫刻。雷神をモチーフにした『雷神―黒い太陽』と風神をモチーフにした『風神の塔』はともに高さ5メートルの彫刻で、それぞれ雷発生装置と竜巻発生装置が装備される。
なお同プロジェクトは4部構成で展開。現在『雷神―黒い太陽』の展示がスタートしており、7月25日から『フローラ』、8月中旬から『風神の塔』が登場する。また、9月中旬には増田セバスチャンによる『New Generation Plant』が展示されるほか、9月から10月にかけては高橋によるライトアップが行われる。詳しい展示スケジュールなどはオフィシャルサイトをチェックしよう。