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Kis-My-Ft2・玉森裕太はなぜドラマで重宝される? 控え目なキャラクターの魅力に迫る

2015年06月04日 08:51  リアルサウンド

リアルサウンド

 Kis-My-Ft2の玉森裕太が、10月にスタートする新ドラマ『青春探偵ハルヤ(仮題)』(読売テレビ・日本テレビ系、毎週木曜23:59~24:54)で主演を務めることが発表され、話題となっている。玉森はこれまで、2011年7月から放送されたドラマ『美男ですね』(TBS)で初出演を果たし、その後、『信長のシェフ』(2013年1月~テレビ朝日)『ぴんとこな』(2013年7月~TBS)などで主演を務めてきた。


 ドラマ俳優として順調に活躍の幅を拡げている玉森だが、一方で先日6月1日に放送されたレギュラー番組『キスマイBUSAIKU』(フジテレビ)に出演した際は、タレントのローラをキュンとさせる遊園地デートプランを披露するものの、ローラに「モテモテだから女の子に慣れてるかと思ったけど、ちょこちょこちょいブサ」と評価されていた。


 Kis-My-Ft2の中ではいわゆる“イケメン枠”に入りながらも、レギュラー番組では時折、隙を見せている玉森。そんな彼がドラマで重宝され、人気を高めている理由とは何か。ジャニーズに詳しい芸能ライターの佐藤結衣氏は、次のように分析する。


「玉森さんはもともとマイペースで飄々とした性格で、あまり自分のキャラを全面に押し出すタイプではありません。『キスマイBUSAIKU』では、自らのプロデュースで女性をリードしようと頑張っていますが、おそらく彼は本来そういうことが得意ではないのだと思います。でも、実は責任感が強いので、なんとか番組を面白くしようと彼なりに頑張るのですが、それが結果として時にカラ回ってしまうのかもしれません。しかし、その飾らない性格は彼の長所でもあり、魅力でもあります。昨今のジャニーズには、なんとか自身のキャラを打ち出そうと、笑いに走ったりするメンバーも少なくないですが、彼の場合は違います。あまり自分からは主張しないものの、求められていることにしっかり応えようというスタンスで、そうした態度はクールにも捉えられますが、だからこそ彼の笑顔が見たいと、ファンが夢中になってしまうのでは。女性アイドルでいうと、AKB48のぱるること島崎遥香さんが、無闇に笑顔を振りまいたりしないクールなキャラクターで、むしろ人気者になっていますが、玉森さんの魅力もそれに近いものがあるのかもしれません」


 また、玉森のそうした性質は、ドラマ作品でも活かされていると、佐藤氏は続ける。


「前述したように玉森さんは主張は強くないですが、求められていることに応えるという点ではストイックな一面を持っています。たとえば2014年に披露された舞台『ドリームボーイズ』では、ボクサー役として鍛え抜かれた肉体美を披露していました。自分の役柄をこなすために、影で努力しているのだと思います。そうした彼のプロフェッショナリズムは、きっとスタッフから見ても重宝するものでしょう。彼の場合、自分のキャラは控えめにして、むしろ役に当てはめてキャラを作り込んでいくというスタンスだからこそ、幅広い役柄に挑戦できるのではないでしょうか。次回作では頭脳明晰で度胸に溢れた探偵役を演じるとのことなので、これまでとはまた違った一面が見れそうです」


 決して主張が強くない玉森のキャラクターは、多くのアイドルやタレントが自分らしさを主張している中だからこそ、むしろ求められているのかもしれない。(松下博夫)