こうの史代原作のアニメーション映画『この世界の片隅に』が、2016年秋に公開されることが発表された。
2007年から2009年にかけて『漫画アクション』に連載された『この世界の片隅に』は、第二次世界大戦中の広島を舞台にした作品。絵を描くことが好きなすずと、すずの夫・周作らを中心に描いた作品で、2011年には北川景子主演でテレビドラマ化もされた。
アニメーション映画化にあたって、今年3月からクラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」で制作資金を募集。2千万円の調達を目標としていたが、82日間の募集期間中に約3,600万円の支援を集めたことから、劇場公開が決定した。あわせて『この世界の片隅に』の製作委員会が正式に発足し、配給は東京テアトルが担当することが発表された。
監督は映画『マイマイ新子と千年の魔法』などを手掛けた片渕須直が務めるほか、プロジェクトの統括プロデュースはジェンコ、アニメーション制作はMAPPAが担当する。
なお、今回のプロジェクトで調達された金額は、映画制作のために実施されたクラウドファンディングとしては国内史上最高額になるという。