長く勤めることのできる会社で、正社員として働きたい――。そう考える方には、派遣会社への登録をお勧めします。こう言うと驚かれる方もいるでしょうが、「紹介予定派遣」というシステムがあるのをご存じでしょうか?
派遣契約終了後に、派遣先との直接雇用に切り替えることを前提に、一定期間(最長6か月)を派遣スタッフとして働く就業形態です。「使えないと判断されたら簡単に首を切られるのでは」「本当に社員になれるのか」など不安もあるでしょうが、実は利用するメリットが沢山あるんです。(文:ユズモト)
優良求人が多く揃っているのには理由がある
1つめは、優良求人が多いこと。紹介予定派遣の求人には、大手企業やその系列子会社などの優良求人が沢山。大手クレジットカード会社や大手損保の系列子会社、総合商社の関連会社など、業種は様々です。
大手の系列会社は規模の割にネームバリューがあり福利厚生もしっかりしているので、普通の求人サイトで募集すると応募が殺到して選考に負担がかかるのだとか。それで紹介予定派遣制度を採用しているところが多いそうですよ。
2つめは、不安なことは全て派遣会社に聞けること。職場の雰囲気はどうか、残業は多いのか、昇給はするのか…。企業の面接では、なかなか聞けませんよね。でも紹介予定派遣なら、自分と会社との間に派遣会社が入るので、気になることは何でも聞けます。これまで社員になった実績があるのか、ということもあらかじめ確認できるので安心です。
3つめは、派遣期間中に会社や自分の適性を見極められること。派遣期間中は会社が採否を検討すると同時に、自分が働き続けられる職場かどうかを見極める期間でもあります。どうしても無理だと思った場合には直接雇用を辞退し、次に受ける会社では何食わぬ顔で「契約期間満了のため退職した」と言っておけば問題ありません。
ただ、正社員にする気が全くない会社を平気で紹介する悪徳会社もあるので、派遣会社選びは慎重に! 実績のある大手派遣会社の方が安心ですし、良い求人も持っていますので個人的にはお勧めです。
求人の内容をしっかりとチェックしておくことも大事です。紹介予定派遣は「正社員」になれるものばかりではありません。派遣終了後の雇用形態は、契約社員やパートという求人もあります。受ける前にきちんと確認して下さいね。
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