リクルートホールディングスが5月29日、ウェブ関係のマーケティングやエンジニアなどの新卒採用を募集するウェブページを公開した。その名も「RECRUIT革命」。「IT」の部分が太字になっており、リクルートの「IT革命」とも読める。
応募条件は「2016年の4月に入社できること」と「30歳以下であること」の2点のみ。このほか、従来のシューカツの常識を覆す「面接でのスーツ着用禁止」「手書きの履歴書不要」という条件まで提示している。
さらには、30歳以下であれば「既卒」でも応募が可能。「オンライン面接」での選考も行い、なんと「入社後の副業」も許容するというから、なんとも太っ腹な条件だ。
「就活のタブーをぶっ壊しにきた」と期待広がる
これらの条件を見たネットユーザーからは、従来の息苦しい就職活動に風穴が開くのではないかと期待する声があがった。
「すげ、リクルートが攻めてる。今までの就活の良くない慣習をぶっ壊してくれそう」
「素晴らしく清々しい。動線もわかりやすくて、あやうくエントリーしそうになった」
「確かに革命的!」「リクルートがタブーをぶっ壊しにきた」
特に地方の就活生にとっては「オンライン面接」での選考、就活をやり直したい第二新卒にとっては「既卒可」が大きな魅力に映るだろう。
「関西から上京して就活した身としてはオンライン面接が浸透したらいいなとはおもう」
「既卒を受け入れてくれる企業が数多くあれば、人生変わってたと思う」
など、東京中心の新卒一括採用から弾かれていた人たちからも歓迎されている。
ただし、好意的な意見ばかりではない。リクルートといえば、大手就活ナビサイトの「リクナビ」を運営。これまでの画一的な新卒採用を推進し、学生を追い込んできた張本人という見方が根強いためだ。
「お前が言うな感が半端ない」という批判もあるが
特にここ数年は、ナビサイト中心の就活がうまくいかなかった人たちも多い。「エントリー煽り」で何十社にもエントリーを送ったものの、最終的にはすべて選考に外れて就職に失敗した人たちからは、厳しいコメントも寄せられている。
「新卒採用を画一化した御社が言うのか」「お前が言うな感が半端ない」
「なんだよ、リクナビ全体がそういう対応になったのかと思ったらリクルートグループの採用だけかよ。意味無し」
その一方で、「リクルートが宣言することに意味がある」として、まずはリクナビの運営会社から採用条件を変えることで、他社への波及効果を期待する人もいる。
なお、リクナビの「エントリー煽り」については、リクルートキャリアの執行役員で新卒事業本部長の中道康彰氏が、週刊東洋経済誌上で「結果的に不快な思いをした学生さんたちには申し訳なかったと率直に反省している」と謝罪の意を表明している。
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