トロロッソのマックス・フェルスタッペンは、F1モナコGPのロマン・グロージャンとのアクシデントに関し、グロージャンとフェリペ・マッサからの批判に今も応じない姿勢を貫いている。
モナコGPのレース終盤、グロージャンと10番手を争っていたフェルスタッペンは、64周目の1コーナー手前でロータスのリヤに追突し、ハイスピードでサン・デボーテのウォールにクラッシュした。
フェルスタッペンは、先行していたグロージャンが前の周より早くブレーキをかけたと、彼のブレーキテストを疑っているが、当然グロージャンはこれを否定しており、ロータスのアラン・パーマンもスチュワードに提出したデータからグロージャンが「前の周より5メートル遅れてブレーキを踏んでいる」と、フェルスタッペンの主張を真っ向から否定。
また、ベテランドライバーのマッサも、経験の少ないフェルスタッペンのドライビングがかなり危険なものだったと、アクシデントの原因がフェルスタッペンにあったとの考えを示した。
先週末、スパ・フランコルシャンのフォーミュラ・ルノーに姿を見せたフェルスタッペンは、グロージャンやマッサの批判に対して意見を求められると、次のように答えた。
「僕が学んだことは、再び起こすべきではないということだ」
「このようなことは起こるものだし、それもレースの一部だけど、今はカナダが控えているからレースに集中する時だ」
「それについては、これまでに数回見たよ。ハードなクラッシュだったし、確かに僕にとっても最も大きなものだった。ケガをしなかったのは幸いだ」
一方、17歳のルーキーからブレーキテストを行ったと批判されたグロージャンは、彼の主張に反論しながらも、フェルスタッペンの才能を認める発言をしている。
「とんでもない、そんなことをして何を得られるっていうんだい?」
「早くブレーキを踏んでなければ、早くにスロットルを緩めてもいない。事実、データでは前の周より僕が5メートル遅れてブレーキをかけているんだ」
「彼は学ぶよ。非常に優秀なドライバーだからね」