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ベッド・インが明かす、キャラクターを演じ切る覚悟「ちゃんと芯があれば、もっと自由でいい」

2015年06月02日 11:01  リアルサウンド

リアルサウンド

地下セクシーアイドルユニットのベッド・イン。

 地下セクシーアイドルユニットのベッド・インが、6月3日に2ndシングル『♂×♀×ポーカーゲーム/消えちゃうパープルバタフライ』をリリースする。益子寺かおり(妖精達)と中尊寺まい(例のK)が“日本に再びバブルを起こす”ために結成した同ユニットは、主にライブハウスを主戦場とし、徐々にその過激なパフォーマンスと独特のコンセプトで人気を拡大している。今回の作品には、制作に日本のトップサウンドクリエーター集団「アゲハスプリングス」が全面監修で参加。バブル時代のヒット曲をイメージした、「踊れる歌謡ロック」を見事に完成させている。今回リアルサウンドでは、メンバー2人にインタビューを行い、結成のいきさつや彼女たちのロック観、キャラクターを演じ切る覚悟について語ってもらった。


(参考:新作ジャケで過激ポーズ披露のYUKI セクシーなアートワーク群を振り返る


・「自分たちが面白いと思うものを、面白がってもらえることが一番大事」(中尊寺)


――2人はそれぞれ「例のK」と「妖精達」という2つのバンドのメンバーとして出会ったんですよね。


益子寺かおり(以下:益子寺):私は「妖精達」という、女5人の情念系の歌謡ロックバンドで10年以上ボーカルをやっているのですが、バンドがライブ活動を本格化した2010年頃にライブハウスで対バンするキッカケで、相方のまいと出会ったんです。


中尊寺まい(以下:中尊寺):正確には「例のK」ではなく、その前にジャパニーズ・ハードコアバンドのギターボーカルをやっていて、その時に出会ったんです。ややこしいので「例のK」って言ってますが(笑)。「例のK」では、反逆のハード歌謡みたいなものをやっていたんです。「ブラック・サバス」と演歌を足したような皮肉にキャッチーなロックを。


益子寺:当時のまいは、マイクをストラップにガムテープでくっ付けて、ギターを激しく弾き倒しながら歌うという斬新なスタイルで。彼女のプレイを見て「あのお嬢ちゃん、ただ者じゃないワ…HOTなパッションをビンビン物語に感じるわね…」と(笑)。その後、終演後のバーカウンターで「バブル顔って言われない?」という話で意気投合して……。


中尊寺:そこからはもう一人のバンド仲間を含めて“バブル顔3強”と称して頻繁に飲んでました。それが1~2年続いたころに、知人の誕生日企画に呼ばれて、SHOW-YAさんのコピーバンドをすることになり、今の形態に近いライブをしたんです。そうしたらみんな「うちの誕生日にも!」「うちの企画にも!」ってやまだかつてない程の欲しがる声をいただいて!(笑)。


――たった一度限りの企画ユニットで終わるはずだったベッド・インを、本格的に始動させたきっかけとは。


益子寺:ライブが予想以上に好評だったこともありますし、飲んでいる時にふと「死ぬまでに写真集を作ってみたくない!?」という話題になって。C.C.ガールズさん、ギリギリガールズさんなど、バブル時代に一世を風靡した「セクシーアイドル」のようなイキフンで作りたいねって大盛り上がり。当時の写真集を参考に、自分たちでロケ地や衣装、構成やデザインのイメージを考えて、バンド仲間たちにも協力してもらい“真剣なお遊び”を一つの形にした、というか…。老後、孫に自慢できるような作品を作ろう!と、自腹を切って1年かけて作りました(笑)。


中尊寺:昔から当時の写真集を集めていることもあって紙媒体で背表紙のあるものに憧れがあったんです。で、そんななか、ライブのお誘いも多数いただくようになってきたので、「じゃあ、音源作らなきゃ」と打ち合わせをしました。活動するのに何が足りないかっていうのを、ちょっとずつ、後から足していったという感じですかね。


益子寺:ただ、写真集を最初に作ろうって思ったのも、ある程度お互いの考えが一致したからで。今って清純なロリロリアイドルが蔓延していて、やたら処女性が崇拝される世の中じゃないですか。ロンモチで彼女たちに全く罪はないのですが、流行に便乗する形で、みんなお揃いでロリロリ路線に興味と下半身のベクトルを向けちゃうのは不思議な話よねぇ~と。もともと、こういう便乗型の流行の風潮に対してアンチテーゼを掲げて活動してきた2人だったので「ロリっ娘もEけど、ケバっ娘もモアベターだよ?」って気概でケンカの安売りをおっ始めた感じです。


中尊寺:それと、やっぱり女の子がバンドやっているっていうだけで、嫌な言い方をすると、舐められることが多かったんですよね。私は着ている服装や見た目だけで「スタッフはそこでやって」とか「どこのメンバーの彼女?」というふうに言われたりしましたし、だからこそ前のバンドでは、出来る限り露出をしないようにしていました。女であることに甘えず、逃げないパフォーマンスや技術がないといけないんだと。そういう鬱屈とした感情を持ちながら、一方で「じゃあ、自分の中にある女という性を全面に出したらどうなるんだろう」ということも考えていて、その反動がこういう形になって表れたのかもしれません。


――鬱屈した感情が溜まっていたぶん、その反動がかなり大きかったということですね。


中尊寺:「じゃあ、もうとことんやってやろう」という気持ちになりました。


益子寺:確かに、その“なめ猫精神”は、お互い持ち合わせていたものなのかも。私も「妖精達」は女5人のバンドだから、似た葛藤が過去にあって。「ガールズバンド」というだけで、音楽ではなくルックスのみで判断されるという風潮に遭遇したり。そういったある種の男尊女卑には疑問を感じていたし、だからこそ舐められないように「楽曲、演奏力など音楽に対してはとことん真摯に、パフォーマンスは男勝りに」という所は常に意識してきました。しっかり勝負の土台を作った上で、女の官能的な要素も取り入れるっていう。


中尊寺:そういう気持ちがないと、この歳になるまでに女の子ってバンド辞めちゃうんですよね。学校を卒業して、就職を機に辞めちゃうとか、結婚とか妊娠とかでどんどん辞めていっちゃう。


益子寺:DA~YO~NE~♪ あ、でも男の人はDAISUKI!なんですよ。


中尊寺:そうそう、そこは誤解しないで欲しいんですけど、処女信仰的なものに疑問があるだけですし、やりたいことに関してはナメられたくないというだけなんです。


益子寺:そこは2人とも共通してずっと持ってる部分ですね。周りから「吹っ切れたパフォーマンスをしている」と言って頂けるコトがあるのは、そういう気持ちでずっとやってきたからで、意識してというよりも自然に滲み出ちゃう部分なんだと思います。


――なるほど。2人のこのトリッキーなパフォーマンスも、実はロック精神のある音楽性がしっかり根底にあるから出来ることなのだと感じました。


中尊寺:きゃ~の! そう言っていただけるとマンモスうれPです♪ 要は自分たちが面白いと思っているものを、面白がってもらえることが一番大事マンっていうか。喜んでいただけたら私たちの下半身のポケベルもリンリンに鳴っちゃいますね(はぁと)


益子寺:ホント、ナニからナニまでGスポットを探すみたいにE気持ちになれるコトを追及して、自分たちの意思で好き勝手にヤッちゃってますからね(笑)。そういう姿を見た性徒諸クン(=ファン)から「ベッド・インを見ると何だか元気が出る!」「悩みがどうでもよくなった(笑)」とか「もっと自由に生きていいんだって思った」と言って頂けることもあって。


中尊寺:ちゃんと芯があれば、もっと自由でいいんじゃないかと思いますね。その熱量がバブル時代の面白いところだとも思っているので。


益子寺:それこそ、例えばテレビ番組とかも当時と違って、どんどん規制が掛かる今の世の中…チンカチンカにおカタイよね~。だって真昼間から「スーパーJOCKEY」とか放送してたんですよ!?「もっとみんな、自由にケーハクに生きちゃえばいいのに♪」って思いますネ!女にも性欲あるし。


中尊寺:100%So! かもね! 一人でも二人でも三人でもにこにこにゃんにゃんヤッてみちゃえばいいと思います!!!


――でもそれをシリアスにすると社会活動になるのを、敢えてユーモアでもって提示していると。現場には若いファンの方も多いですよね。影響を受けてバブル風の出で立ちで来る20代女性を何度か見かけました。


中尊寺:「よくわかんないけど、ギラギラしていて面白い」って言われました。あと「ナニ言ってるかわかんないけどウケる」とか(笑)ちょっとゆるキャラ的なところがあるのかも知れないですね…ま、ウチらは締めすぎちゃう締めキャラなんですけど(笑)。それに、「こんなボディラインが出た服とか着たことない~!」って言いながらライブにボディコンを着てきてくれると、一歩踏み込んでくれたと感じて嬉しくなりますね。


――それこそ、まいさんのように、世の中でグッと抑圧されている子たちにとって跳ね返りの場になるのかもしれませんね。


益子寺:そうですね。もっと自分を解放してE気持ちになりまショ?ベッド・インのおギグに、目を閉じておいでよ…♪


・「これぞ「ボディコン・ロック」だと(笑)」(益子寺)


――トリッキーな見た目とは裏腹に、楽曲はムーディーな歌謡曲とディスコサウンドが組み合わさったクオリティの高いものですが、2人の音楽的な原点はどこにありますか?


中尊寺:私はもともと昭和歌謡が好きで、高校生くらいからすごく聴いています。わかりやすいところで(山口)百恵ちゃんとか、(工藤)静香とか、(中森)明菜ちゃんだとか、本田美奈子さんとか、畑中葉子さん…あとは阿木燿子さんの詩の世界観や宇崎竜童さんの歌謡曲でもしっかりリフのあるロック観だったりが好きで。「バブル顔だね!」って言われるようになった大学生頃からは、意識的にそこから一歩踏み入れたものまで聴くようになって、セクシーアイドルまで幅広く聴くようになりました。特に安全地帯やバービーボーイズには影響を受けて。当時から切なくてキャッチーなものが好きなのかも知れません。


――先ほどバンド時代の音楽を「ブラック・サバス」的なものと言っていましたが、そのあたりはどこから影響を受けたのでしょう。


中尊寺:難しいですけど、初期のXかな…いや、一番最初は筋肉少女帯ですかね…そこから人間椅子や有頂天、ザ・スターリン、頭脳警察、あぶらだこなど掘り下げる形で日本のパンクを聴きました。あとは、三上寛、友川かずき、山崎ハコと佐井好子。「例のK」の前身バンド「中学生棺桶」にもかなり影響を受けました。昭和歌謡は母親の影響があると思うんですけど、すごく響くし覚えやすい。やっぱり日本人なので、日本語じゃないとグッと来ないというか…昭和歌謡は人生のなかでずっと聴き続けるんだろうなと思います。


益子寺:私が音楽に目覚めたのは、幼少期に親の影響で聴いた松任谷由実さんがきっかけだったと思います。色んな作品を聴いてましたが、小学生の頃、特に「この世界観、たまらない!」と衝撃を受けて狂ったように繰り返し聴いた記憶があるのは「真夏の世の夢」でしたね。あの官能的で妖艶な雰囲気。あとはシャカタクがお気に入りで踊っている映像が残ってたり…(笑)なのでおチビちゃんの頃からアーバンな雰囲気は好きだったのかなと。


 歌うことも好きだったんですけど、実は小学生の時に音痴コンプレックスを持ってしまい、人前で歌うことが極端に怖くなってしまって。それでも音楽は好きだったので、高校生の時にギター担当でバンドを組みました。で、途中で「デス声なら音程関係ないから、人前でも歌える!」ということに気付き(笑)。PANTERAやTHE MAD CAPSULE MARKETS、YELLOW MACHINEGUN、S.O.D.とかをコピーして、メタル、ハードコアにどっぷりでしたね。そこから、今でも好きなTOOL、Meshuggah、Opethとかプログレ要素の強い音楽も聴いたり。一方、カラオケでは山口百恵さん、中森明菜さん、大黒摩季さんなど女性の歌謡曲・J-POPを密かに練習して。大学で環境が変わったタイミングで「妖精達」のメンバーと出会ってバンドを組み、人前で歌う決心がついて今に至りますね。


――プレイヤー・パフォーマーとして影響を受けた方もいるのでしょうか。


中尊寺:ザ・ランナウェイズのリタ・フォードは、体型的に似ているので意識してます(笑)。あと、人間椅子の和嶋慎治さんを見てSGを買いました。学生時代からライブ活動をしているので周りのハードコアなおじ様やお姐さま方には無意識に影響受けていると思います。


益子寺:音楽じゃないんですけど、私、プロレスが本当に好きで。ライブやパフォーマンスのスタイルに関しては、プロレスに出会わなければ今の自分の姿は存在しないというくらい、プロレスから与えられた影響は大きいです。例えばヒールの選手って、入場からマイクパフォーマンス、試合のスタイル、人によっては試合以外の場でもヒールをやり切るじゃないですか。


――エンターテインメントを演じきる、という感じですか?


益子寺:そうですね。入場の演出から、アングル、ブックに至っても、パフォーマンスのヒントがたくさん転がっていて。試合を観戦したり昔のVHSを集めたり。あとは、プロレスラーの皆さんが体を張ってリングに立っていらっしゃる姿や生き様にもロマンと刹那的なものを感じ、純粋にかっこよくて憧れているんです。私もステージに立つ時は死ぬ気で挑むぞ!って、いつも刺激と闘魂を頂いてます。


――話を聞いていると、2人とも昭和歌謡っぽい歌詞を意識している部分もあるのかなと思いました。新曲はそれぞれが1曲ずつ作詞を手掛けていますが、「♂×♀×ポーカーゲーム」はかおりさんが担当していますね。どういう詞を意識して書きましたか。


益子寺:曲を最初に聞いたときに、強くてタカビーだけど、どこか憂いを帯びているようなナオン像のイメージが浮かんで。火遊びとして誘惑した相手を転がしているつもりが、いつの間にか自分がのめり込んでいた…という葛藤を描きました。踊れる曲ということもあり舞台はディスコのダンスホール。その駆け引きを80~90年代ならではのカタカナ英語を多用して描こうと思い、言葉を選びました。サビの「女体標識~イルミネーション~」や「イミテーション」から、あまり意味のない「Burning,Shake do it 」みたいなものまで(笑)。


中尊寺:私、この歌詞を最初に見て「絶対売れる!」って爆笑しました(笑)


益子寺:ストーリー性や心情を描きつつ、遊び心も取り入れて。「妖精達」のときは女の情念的な部分を、しっかり自分の内側にある感情・言葉を引き出して綴っているんですが、今回のベッド・インの曲ではひたすら歌いながら書きました。突然<スペードのキングは貴方~♪>なんて歌い出してはメモってを繰り返しました(笑)。


――普段から歌に乗せて書いていくのでしょうか?


益子寺:いえ、普段はもともと書き溜めておいた歌詞や散文を曲に合わせて選んで、膨らませていくんですが、この曲は言葉の聞こえや語呂などを重視して考えたほうがいいなと思ったので、カラオケにこもって歌いながら考えていました。とにかく、聴いてくれた人が歌って踊れるように、わかりやすくキャッチーな感じにしたかったんです。


――<大磯シーサイド>みたいにワンワードでバブル感が出るものもありますね(笑)。一方、まいさんが作詞を担当した「消えちゃうパープルバタフライ」は、少しアーバンで、大人しめなダンストラックです。


中尊寺:最初に聴いたときは、WinkやBabeや長山洋子さんのような“洋楽を日本風にリメイクしている雰囲気”を感じたんです。ずっとビートは鳴り続けていて、踊れるけど切ない感じですよね。私の一番好きな感情であるその「せつなさ」をわかりやすく出せたらと自分の実体験である不倫話をベースにしました。昭和歌謡といえば、叶わぬ恋!届かぬ想い!一度書いてみたかったんです、そういうの(笑)。


――「♂×♀×ポーカーゲーム」と比べて、湿っぽい歌詞なのはそういう理由なんですね。


中尊寺:湿ってるのは歌詞だけじゃないんですけどね…セキメ~ン///あと、タイトルの「バタフライ」は、百恵ちゃんが「愛の嵐」という曲を夜ヒットで歌った時、首元に紫色のバタフライのタトゥーを入れていて、それが元ネタです。彼女はそれを隠しながら歌うんですけど、それってキスマークの暗喩で、ジェラシーを表現しているように見えたので“熱っぽい気持ちと冷静な気持ちをどっちも持っている女の人”という歌詞の登場人物と共通する部分があるなと。それから、紫色って赤と青を混ぜた色じゃないですか、ふたつの気持ちが入り混じっているという意味でも「パープル」という単語は入れたかったんです。でも、あまり昭和歌謡により過ぎないように、時代背景とかも気にしつつ<テレホンカード>や<レンタルビデオ>というフレーズも盛り込んでいます。


――あとは、今回アゲハスプリングスの監修が入ったことで、2人の持っているロックテイストは残しつつ、かなりパキッとした音質になりました。実際に曲を受け取った時にどう感じましたか。


中尊寺:今までは自分たちや自分たちのバンド周りのメンバーと曲を作っていたので、こういったダンス・サウンドはなかなか生まれず……。


益子寺:今回の2曲がダンスナンバーになったのは、そういう理由もあって。ベッド・インは80年末~90年初頭やバブルをテーマにしているので、ユーロビートやディスコっぽい、お立ち台でジュリ扇を振れるような曲も作りたかったんですけど、自分たちはバンド畑でずっと育ってきたから、どうしてもバンドサウンドになっちゃう。アナログ人間だから打ち込みとかもわからない(笑)。なので、そういう曲を作るには、“マル金パパたち”の手をお借りしないと難しいなと思っていました。最初こそ多少の不安はありましたが、実際に曲を聴いたときに、バンド・サウンドと歌謡曲、ダンスビートがすごくきれいに融合されているものだと感じたので、これぞ「ボディコン・ロック」だと(笑)。


中尊寺:自分たちもやっぱり、ちょっとでもロック・サウンドがないと落ち着かないというか、気持ちが追いつかないところがあるんですけど、これはすごくうまくハマりました。


――「ボディコン・ロック」。いいですね。2人の真骨頂であるライブでは、ロック調の楽曲がメインになってくると思うのですが、そこでどのように今回の2曲を機能させたいですか?


益子寺:今回はナニより「♂×♀×ポーカーゲーム」で相方のまいがギターを弾いているのが大きな違いなので、ようやくウチらのロック姐ちゃんの本領発揮!って感じでドヤ顔できる感じですネ。2曲とも色が違いますし、さらにバンド形式とユニット形式ではステージングも全然ちがった形になると思うので、違いを楽しんで貰えたらマンモスうれPです♪ ダンスの振付けは今回、二丁ハロのミキティ本物さんにお願いしたのですが、相当面白いダンスになっているので期待してて下さい…!


・ベンツよりもBMWよりも「ハケ水車」に乗りたい(中尊寺)


――今後の楽曲については、どういった方向に舵を切っていきたいですか。


益子寺:ロックテイストは残しておきたいですが、常に遊び心も大事にしたいので、それこそEAST END×YURIみたいな、ラップ調の曲なんかもやってみたいですね。


中尊寺:「てん・ぱい・ぽん・ちん体操」みたいなのも良いかもしれないですね!ちびっこの性の目覚めになりたいですし(笑)面白そうなことは全部やりたいんですけど、でも、根がロックなのでそこは大切にしたいです。それが無くなると、ただの面白おばさんになっちゃう! ゲロゲロ~!(笑)。


――今作に付属している特典のDVDは、過激なイメージ映像が盛り込まれていますが、活動の原点である写真集やこの動画のようなヴィジュアル面ではどのように展開していくつもりでしょう。


中尊寺:あの映像に関しては、ふーみん(細川ふみえ)さんや杉本彩さんのVHSを参考にしています。ボサノバが後ろで流れていて、椅子に座ってくねくねしたり、海辺走ったり(笑)。


益子寺:写真集の次の夢としてリゾート地でイメージ映像という目標があったんですけど、それをまさかこんなに早く叶えられるなんて…下半身がハートカクテル状態…!


中尊寺:とにかく、ぶっとびぃ~! な内容ですので。18禁にならないのが不思議な位。


益子寺:ロンモチで音楽が一番大事MANだからそれは軸としてありつつ、写真集や今回のイメージ映像のようなちょっぴり刺激がツイキ~なスタイルも含め、色んな形でアウトプットし続けたいですね。自分たちがカッコ良くて面白いと思うコトは何でもヤリたいですね。夢がMORI MORIで、まいっちんぐ!


――ちょっとその夢、教えてもらってもいいですか。


益子寺:この前も、まさか叶うとは思ってなかったんですけど、映画の主演(『101回目のベッド・イン』)をさせていただいて。何にでもチャレンジしたいという精神はお互いにありつつも、自分で自分を殺してまで無理して何かをやるとか、自分のポリシーに反することはしないようにしたいなと。じゃないと、今までの主張が全部嘘っぱちになっちゃうので。


――欲しがりだけど、それはあくまで自分たちの枠内で、ということですね。ほかにはどんな夢がありますか。


中尊寺:私はトレンディ・ドラマが大好きなので、自分の脚本で撮ってみたいです、というより実際いま書き溜めていて使いどころがないっていう…それを実現させて、2人が主演のドラマを撮りたい。あと結成時から言い続けてるんですけどベンツよりもBMWよりも「ハケ水車」に乗りたいです!!(笑)。


益子寺:この前、簡易的なものには乗れたんですけど、もうちょっと大きめのやつにね(笑)。あとは、深夜枠でラジオ番組を持てたらマンモスうれPで~す♪ マル金パパからのモーション、おマンちしてま~す!


――ピッタリだと思います(笑)。


(取材・文=中村拓海)