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ホイットニー美術館の移転でNY有数のショッピングエリア、マディソン街に打撃

2015年06月01日 20:13  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

Madison Avenue Business Improvement Districtの公式サイトより
NYのショッピングストリート、マディソン・アベニューが、ホイットニー美術館の移転によって商業地区として打撃を受けているという。同美術館は5月に、マンハッタンのアッパーイーストサイドからミッドタウンエリアのミートパッキング地区に移転している。

ホイットニー美術館の移転の影響の画像を拡大

 マディソン・アベニューは、ハイファッション・ブランドが多く立ち並ぶNYの中でも有数のショッピングエリア。主に高級住宅街に住む富裕層などが顧客構成だが、美術館を訪れる外国人観光客の消費も近隣施設の売上に貢献してきた。NYのビジネス紙「クレインズ(Crain's)」によると、同美術館の年間来場客数は約35万人を誇り、エリアに出店する店舗、特に個人経営や小規模の小売業にとってこのポテンシャル顧客の損失は大きいという。同紙のインタビューに対し、1979年からアートギャラリーを営む店舗オーナーは「高騰し続ける借料を払えずに、昔からある店は閉店に追い込まれ古きよき"マディソン街"は一変するだろう」と将来への不安と募らせ、美術館の移転が痛手になっていることを明かした。