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英誌によるモナコGP全ドライバー評価:隠れたヒーロー、ペレスが満点。バトンにも好評価

2015年05月30日 08:50  AUTOSPORT web

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2015年モナコGPスタート
英AUTOSPORTが2015年モナコGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価、満点が7位を獲得したフォース・インディアのセルジオ・ペレスひとりに与えられた。

 英AUTOSPORTのF1担当編集者ベン・アンダーソンは、2015年第6戦を振り返り、全20人のドライバーに評価点を与えた。

 ペレスは7番グリッドからスタートし、メルセデス、フェラーリ、レッドブルに続く7位入賞を果たした。

「ペレスはキャリア最高レベルの走りだと語っている。木曜の最初のセッションから自信を持って走っていた」とアンダーソン。
「VJM08の強力なメカニカルセットアップを生かして予選Q3に進出、わずか1回のランで2台のトロロッソとロータスのマルドナドより上位を獲得した」
「レースでも一切ミスをしなかった。今のマシンで可能な最大の結果を出したと言えるだろう」


 9点の評価が与えられたのはメルセデスのルイス・ハミルトンひとりだった。ハミルトンはポールポジションからスタートし、レースをリードしていたにもかかわらず、セーフティカー出動時にタイヤ交換を行うというチームの判断ミスによって3位に順位を落とした。

「今年毎回土曜に披露している素晴らしいパフォーマンスを今回も発揮してモナコで初のポールポジションを獲得した」
「しかし決勝では不運にも、セーフティカー出動時にピットインするという不可解な決断によって彼は勝利を失った。ピットインした際にリードが小さすぎたため、トップの位置で復帰できなかったのだ。『チームが頼り』と彼は言うが、なんとかしてチームの決定を覆すことはできなかったものか?」


 マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは10番グリッドからスタートして8位、チームにとって今季初入賞を成し遂げ、7点の評価を得た。

「バトンは、Q2で自己ベストラップ走行中にイエローフラッグが出なければ『余裕で』Q3に進めたと語っていた。実際、10位との差は0.1秒以下だった」
「カルロス・サインツJr.とロマン・グロージャンのペナルティによってグリッドがふたつ昇格、決勝中にはパストール・マルドナドとマックス・フェルスタッペンが問題に見舞われたためにさらにふたつ順位を上げた。堅実な走りでマクラーレン・ホンダに今季初ポイントをもたらした」

 13番グリッドからスタートしてリタイアという結果に終わったフェルナンド・アロンソに対する評価は6点だった。アロンソのマシンには予選でも決勝でもトラブルが発生し、コース上で止まらざるを得なかった。

「チームは、モナコにはストレート部分が少ないためにシャシーの力を発揮して、ふたりをQ3まで進めることができると考えていた。しかし不運にもアロンソはQ2のフライングラップを終える前に電気系のトラブルに見舞われ、15番手に終わった」
「決勝スタート直後にミラボーでニコ・ヒュルケンベルグと接触し、ペナルティを受けたが、1ポイントを獲得できそうな位置を走っていた。しかし再びマシントラブルが発生、リタイアせざるを得なかった」


 英AUTOSPORTによる2015年第6戦モナコGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。

■メルセデス
ルイス・ハミルトン:9点
ニコ・ロズベルグ:7点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:8点
ダニール・クビアト:8点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:7点
バルテリ・ボッタス:5点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:8点
キミ・ライコネン:5点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:6点
ジェンソン・バトン:7点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:6点
セルジオ・ペレス:10点
■トロロッソ
マックス・フェルスタッペン:6点
カルロス・サインツJr.:7点
■ロータス
ロマン・グロージャン:6点
パストール・マルドナド:7点
■マノー・マルシャ
ウィル・スティーブンス:6点
ロベルト・メリ:6点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:5点
フェリペ・ナッセ:8点