マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、2015年はテストの1年とみなしており、来年競争力の高いマシンで上位で戦えるよう、この1年であらゆる問題点を洗い出したいと語った。
モナコGPでジェンソン・バトンはチームにとって今季初入賞となる8位でフィニッシュしたものの、アロンソは予選でも決勝でもトラブルのためにマシンをコース上でとめており、5戦中3戦目のリタイアを喫した。
しかしアロンソは来年好結果を出すために今年努力していく心づもりでいるため、現状に苛立ってはいないと語った。
モナコでのリタイアに苛立ちを感じているかという問いに対してアロンソは「ノー」と答えたとF1iが報じた。
「僕が目指しているのはワールドチャンピオンだ。今年はそれを実現するのは不可能。だから今年は問題がたくさん出れば出るだけいいと思っている。来年競争力のあるマシンで走る時に同じ問題が起きないよう対策できるからね」
「今年はテストの年なんだ。冬季だけじゃない。1年まるごとテストなんだ。僕の気持ちはすべて2016年に集中している。2015年には最大限のことを学習して過ごしたい」
ただ、信頼性の問題を早急に解決し、すべてのセッションを最大限に走れるようにする必要があるともアロンソは述べている。
「8位と9位にいたから2台そろって今季初ポイントを獲得できたはずだった。そのチャンスを逃した。バルセロナ(の決勝)から(予選でも決勝でも)最後まで走り切れずにいる。常に僕は他のマシンが走っている時にインタビューを受けているんだ。次はこういう部分を改善したい」
マクラーレンは、オーストリアGPで大規模なアップグレードを導入する予定であり、それによって大きな改善が見られるはずと期待を示している。