小栗旬と田中哲司の二人芝居『RED』が、8月21日から東京・初台の新国立劇場小劇場で上演される。
同作は、20世紀を代表するアメリカの抽象画家、マーク・ロスコと、彼がニューヨークの高級レストラン「フォー・シーズンズ」の依頼で制作した『シーグラム壁画』を題材にした作品。自身の芸術的視点に迷いながらも創作に向かうロスコと、ロスコの妥協を知らない創作美学や要求される機械的な作業に追い詰められていく助手のケンが、対立や葛藤を繰り返しながら「究極の赤」を追い求める様を描く。
2009年にイギリス・ロンドンで初演された同作の脚本を手掛けたのは、『ラストサムライ』『アビエイター』『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』『007 スカイフォール』などで知られるジョン・ローガン。日本初演の翻訳と演出は、『第48回紀伊國屋演劇賞』個人賞、『第19回読売演劇大賞』優秀演出家賞・杉村春子賞をはじめ、多くの演劇賞を受賞している小川絵梨子が手掛けている。
なお、同作はロンドンでの初演時にケン役を演じたエディ・レッドメインが『ローレンス・オリヴィエ賞』助演男優賞を受賞したほか、同じカンパニーで上演したブロードウェイ公演では、『トニー賞』演劇部門作品賞、助演男優賞、演出賞、照明賞、美術賞、音響賞の主要6部門に輝いている。前売チケットの発売は7月4日からスタートする。