WRC世界ラリー選手権に参戦するロバート・クビカは、チーム体制を見直したことでシーズンをより強力に戦っていくことができると語った。
今季のWRCに参戦するべく、クビカはイタリアのチームであるAスタイルとタッグを組み、自らの名前を冠した“RKワールドラリーチーム”を設立。速さをみせていたものの、メカニカルトラブルやクラッシュになどにより、ポイントを獲得することができていなかった。
そんなクビカは、チーム体制を見直すために第4戦アルゼンチンを欠場。Aスタイルではなく、Mスポーツの支援を受けて挑んだ第5戦ポルトガルでは、トラブルフリーで完走し総合9位でフィニッシュ。今季初のポイント獲得を達成している。
クビカは「Mスポーツとは対等な関係を築いている」と語った。
「チームのメカニック達は、Mスポーツのファクトリーに足を運び、マシンについて学んでいる。これはメカニックにとってもいい経験になるし、今後の開発に役立つはずだ。僕たちだけでチームを運営することもできたけど、今の状況に満足している。時間は掛かってしまったが、ようやく正しい方向へ進むことができた」
またクビカは、WRC以外に2つのラリーにスポット参戦する予定があることを明らかにした。ひとつはクビカの母国ポーランドで行われるもので、もうひとつは8月のラリー・ドイツ開催前に行われるターマックラリーだ。
「ラリー・アルゼンチンを欠場したことで11週間もマシンをドライブしなかった。これは理想的な状態ではなかったよ」とクビカ。
「以前と全く違うマシンではないが、パワートレインが改良されている。だから、パワーの出方が変わっているんだよ」
「マシンの特性を掴むために、もっと走りこみたいと思っている。ラリー・ポーランド直前にポーランド国内で行われるラリーに参加するつもりだ。WRCで使われる路面とコンディションが似ているから予習になると思う」
「それにラリー・ドイツ前にも、どこかでラリーを走ろうと計画している。ただ、似たような路面コンディションで開催される大会を探すのに苦労しているよ」