たくさん洋服を持っているはずなのに、「明日着ていく洋服のコーディネートが全然決まらない」なんて嘆く人も少なくないみたい。「毎日洋服選びに悩むのは、クロゼットが整理されていないのと、洋服を把握しきれていないのが原因。まずはクロゼットのデトックスから始めましょう」そう教えてくれたのは収納スタイリストの吉川永里子さん。
今ある洋服を仕分けるためには、まずアイテム別にすべての洋服を並べてみて。以下の条件にあてはまるものは整理して。
○似たようなデザインの洋服
○ワンシーズン袖を通していないアイテム
○サイズが合わなくなったもの
シワや型崩れの原因になるので、クロゼットは90%までの分量に。いったんクロゼットのアイテムを適正まで減らしたら、洋服をむやみに買い足さない努力が必要。新しい服を買いたい気持ちを抑えるためには、面倒でも今持っている服を書きだしたリストを作成してみて。
「新たに洋服を買うときは、リストを参考に、似たようなアイテムを持っていないか、現在持っているアイテムと組み合わせやすいかなどを検討してください。似たような洋服は不要なので買わないように気を付けましょう。クロゼットに新しい1着が加わったら、必ず1着を引退させる覚悟をしてください」(同)
つまり、基準を満たした“とっておきの一枚”でなければ購入は我慢すべき。さらに、次のように収納することで、クロゼットが一気に使いやすくなり、きちんと並べられることで洋服が長持ちする。
○ハンガーの向きを揃え、アイテムごとにまとめて収納
ハンガーを同じデザインで揃えると、スペースも見た目もスッキリする。さらにハンガーの向きも揃えてかけるとより使いやすい。右利きなら前みごろが左側になるように。
○素材に合った収納をすることで長持ち
Tシャツやニットなどは糸を編んでつくられているため、伸びて型崩れしてしまうことが。これらは、ハンガーにかけず、畳んで引き出しなどに収納するのが賢い方法。
片づけのコツをつかんだら、さっそく今週末から洋服の仕分けを始めて。使い勝手のいいクロゼットになれば、グッとおしゃれも楽しくなるはず!
吉川永里子
収納スタイリスト(R)・Room&me代表。整理収納アドバイザー1級認定講師。大学卒業後23歳でフリーライターとなり、2008年主婦向け雑誌に登場したのをきっかけに本格的に収納スタイリストして活動を開始。メディアを中心に整理収納スタイリングやアドバイスを行う傍ら、個人のお客さまを対象とした整理収納サポートに精力的に取り組む。著書に『ズボラさんのための片づけ大事典』(エクスナレッジ)、『吉川永里子のクローゼット収納』(主婦の友社)がある。