マルシャF1のテストドライバーを務めたマリア・デ・ビロタの事故についての調査が終了し、関係者に対し一切措置がとられないことが決定した。
デ・ビロタは、2012年7月、マルシャで直線テストを行っていた際、走行を終えた後にチームのトランスポーター後部にクラッシュ、重傷を負った。この事故でデ・ビロタは右目を失ったが、その後、車の運転を許されるまでに回復、FIAのウィメン・イン・モータースポーツの大使を務めるなどの活動を行っていた。
しかし2013年10月、デ・ビロタがホテルで死亡しているのが発見された。死因は事故の際に負った神経の損傷の影響であるといわれている。
彼女が死亡してから約1年半たち、事故の調査を担当した安全衛生庁(HSE)のスポークスマンが次のようにコメントした。
「この事故に関する調査は終了し、関係者に対して強制措置は一切取られない」
事故直後からマルシャはマシンのトラブルを否定していた。現在のマルシャチームは「マノー・マルシャ」として活動しており、この件についてはコメントを発表していない。