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堀浩哉展『滅びと再生の庭』、震災後の作品を更新したシリーズや新作展示

2015年05月27日 12:40  CINRA.NET

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堀浩哉『滅びと再生の庭』制作風景 2015 ©HORI Kosai, Courtesy Mizuma Art Gallery
堀浩哉の個展『滅びと再生の庭』が、6月3日から東京・市ヶ谷のミヅマアートギャラリーで開催される。

多摩美術大学美術学部で絵画学科の教授を13年務め、今年退官し、現在は名誉教授を務めている堀浩哉は、1947年に富山・高岡に生まれたアーティスト。1969年に多摩美術大学の学生により結成され、反体制運動を展開した「美術家共闘会議」で議長を務めたほか、『釜山国際現代美術フェスティバル』への参加や、大阪・中之島の国立国際美術館での個展開催、「堀浩哉+堀えりぜ」名義でパフォーマンスや映像など多岐にわたる作品を発表していることでも知られている。

同展では、東日本大震災後に制作された宮城の閖上地区の海の映像に「記憶するために」という文字を重ねた作品『記憶するために』を更新したシリーズ『滅びと再生の庭』を中心とした、新作ペインティングとドローイングを発表。なお、同展で紹介される堀の新作にはノイズのように画面に線が刻まれており、「絵画を再起動しつづける」という堀の決意が込められているという。

また、会期中には堀浩哉+堀えりぜによるパフォーマンスや、美術批評家、沖縄県立芸術大学准教授の土屋誠一らを招いた『超ロングインタビュー・番外編』の開催も予定されている。