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ホンダ、モナコGPに大満足も「次はなんとしてでもパワー向上を」

2015年05月27日 09:20  AUTOSPORT web

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2015年モナコGP ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)
ホンダの新井康久F1プロジェクト総責任者が、モナコGPで今季初入賞を成し遂げたことを喜ぶ一方で、今後のレースに向けてなんとしてもパワーを向上させなければならないと述べた。

 モナコGPでジェンソン・バトンが8位に入り、マクラーレン・ホンダは今シーズン初のポイント獲得を成し遂げた。フェルナンド・アロンソはトラブルのために完走することができなかったものの、走り切っていれば入賞できたはずだと語っている。

 しかしホンダの弱点であるパワー不足は、今後のカナダ、オーストリア、シルバーストンでの戦いに影響するものと予想されており、新井総責任者も今後はパワーの向上を成し遂げたいと述べている。

「ようやくスタートできたという気分です」と新井総責任者はモナコでの初ポイントに関して語った。
「ハードワークによって高い信頼性が得られました。モナコの特殊なコースにドライバビリティを適応させました」
「(モナコでは)馬力はそれほど重要ではありませんでした。全開にすることなく走るのですが、それは非常に微妙なエリアです。私たちはジェンソンとフェルナンドのために優れたドライバビリティを用意しました。彼らはいい感触を持っていました」

「でもこれからはもっとパワーが欲しい。何かアイデアがあれば受け入れます。私たちにはパワーが必要なのです。でもそれは簡単なことではありません」
「カナダはパワーサーキットです。ヘビーブレーキングを行い、エネルギー回生も重要になります」
「カナダの高速サーキットに向けてMGU-Kのパワーを生み出す方法を考えていきます」


 アロンソは予選、決勝ともにトラブルでマシンを止めた。新井氏は予選でMGU-Hにトラブルが発生したという推測を否定し、問題の原因を突き止める時間がなかったためにバッテリーパックを交換したと述べた。
 決勝のアロンソのトラブルに関しては、オーバーヒートの問題がギヤボックスに影響したと考えられている。

「ふたりともいいペースで走っていました」と新井総責任者。
「残念ながらフェルナンドにはトラブルがありましたが、ジェンソンは非常にいい結果を獲得してくれました。大変満足しています」

「毎戦一歩一歩前進していこうとしています。次のレースではさらに進歩したいと思っています」
「最終的には速さを実現し、表彰台に上ります。そう願っています。やれると思いますよ」

 ホンダがいつトークンを使用してパワーユニットをアップグレードするのかはまだ明らかになっていない。