今日の誕生日の作家を紹介するこの連載。5月27日は生物学者としても知られる、レイチェル・カーソン(1907~1964)の誕生日です。
カーソンはアメリカ・ペンシルヴァニア州のスプリングデールで生まれ、幼少期から作家になろうと考えていましたが、大学で遺伝子を学んだ後にアメリカの連邦漁業局で公務員として働き始めます。
カーソンといえば、化学物質の危険性を告発しアメリカ中に衝撃を与えた『沈黙の春』が有名ですが、この作品が出版されたのは1962年であり、カーソンが亡くなる2年前に出版されました。カーソンが作家としての活動に専念するきっかけになったのは、1951年出版の『われらをめぐる海』がベストセラーとなったことでした。彼女はもともと海洋学者であり、前述の通り漁業局で働いていたのもあって海に関する作品をその後も出版し、1955年には『海辺』という作品も出版しています。
カーソンが亡くなってから50年以上が経ちますが、環境問題はいまだ私たちにとって身近な問題です。今日はカーソンの誕生日ということで、彼女の作品を読んで環境について考えてみるのはどうでしょうか。
(新刊JP編集部)