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万全のリスク対策で賢く投資にチャレンジ

2015年05月27日 00:03  オズモール

オズモール

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将来のためにきちんと貯金しなければと思うけれど、超低金利の今、貯金だけでお金を大きく増やすことは難しいみたい。だからこそ投資に挑戦してみたいけれど、リスクが心配。

人材育成やスキルアップのセミナー講師などで活躍する新井淳子さんは、「投資のリスクは大きく3段階に分けられます」と解説する。

「ハイリスク商品は企業が発行した株券である『株式』、ミドルリスク商品は投資の専門家が株式や債券などを組み合わせて運用してくれる『投資信託』、ローリスク商品は国が発行する借金証書である『国債』が代表的です。これらの投資商品は基本的に、ハイリスクなものはハイリターン、ローリスクなものはローリターンと理解しておくといいでしょう」(同)

それぞれの投資商品の特徴は以下のとおり。

■リスクが高い株式
株券の売買によって収益を得る投資。株価は企業の成長度や景気によって常に変動しており、買値よりも売値が多ければ利益が生じ、売値が少なければ元本(投資額)よりもリターンが下回る「元本割れ」(損益)となる。

■専門家が運営する投資信託
専門家が運用してくれるため効率よく利益が得られる可能性が高い半面、元本割れをしないという「元本保証」がされていないため、元本よりもリターンが下回るリスクもある。

■伸び率は低いけどローリスクな国債
国籍を買うと国にお金を貸すことになり、その利息がリターンとなって半年ごとに支払われる。元本保証されているため投資額よりリターンが下回ることはないけれど、0.08~1.775%と低利率なので期待できるリターンは低め。ただし定期預金よりは利率が高い。

とはいえ、いずれを選んでも投資には少なからずリスクが伴うもの。だから投資は、経済的余裕があるときに行うものと心得て。目安は、当面の生活をまかなえる3~6カ月分の生活費が確保。また、リスクを極力抑えるためには分散して投資するべきとか。

「ひとつの株式だけに投資すると、市場の動向によっては大損することも。複数の株式銘柄に分散する、もしくは株式と国債というように投資商品を分散すると、リスクヘッジになります。なお、投資信託は専門家によって自動的に分散投資されます」(同)

投資に興味を持つことは、経済の動きを理解することにもつながる。リスク対策を万全にして、賢く投資にチャレンジしてみて。


新井淳子
オフィスフローラン代表。日本プレゼンテーション協会認定講師、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー。職場の課題発掘と人材育成、モチベーションアップなどを図るコンサルティングやセミナー開催などを行い、スキルアップのサポート役として多方面で活躍中。