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インディ500を制し約3億円を手にしたモントーヤ、「簡単なレースだった」と振り返る

2015年05月26日 11:50  AUTOSPORT web

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インディ500を制したファン・パブロ・モントーヤ。クルーとの記念撮影
第99回インディアナポリス500マイルレースを制したファン・パブロ・モントーヤは、200年に初めてインディ500を制した時と比べ今年の勝利を「簡単だった」と冗談めかして表現した。モントーヤは、この勝利で244万9055ドル(約2億9800万円)を手にしている。

 1999年にCARTでチャンピオンを獲得し、2000年には初参戦でインディ500を制したモントーヤ。F1やNASCARを経て、昨年再びアメリカン・オープンホイールに復帰を果たした。復帰初年度はシリーズ4位という結果だったが、今シーズンは開幕戦を制しポイントリーダーとしてインディ500に挑んだ。

 予選で15番手と苦しんだモントーヤは、レース序盤にもシモーナ・デ・シルベストロに追突され右リアのホイールガードを破損する窮地に陥った。復旧作業によりモントーヤの順位は30番手まで落ちたが、そこから怒涛の追い上げをスタートする。

 レース中盤にトップグループに復帰を果たすと、165周目にはついにトップに浮上。残り15周、チームメイトのウィル・パワー、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)との壮絶なドッグファイトを繰り広げ、最後はパワーを抑え込んで2度目のインディ500制覇を成し遂げた。

「2000年に勝利した時はキャリアをスタートしたばかりで、僕は本当に若かったよ」とレース後に振り返るモントーヤ。

「インディアナポリス・モータースピードウェイに戻ってきて、本当に素晴らしいクルマを持つことができ、レースを支配できた。簡単なレースだったね。でも、たくさんの仕事をこなしたからだよ。勝利のためにハードな仕事をしなければならないときは、とてもエキサイティングさ」

「僕たちは、ダウンフォースを加えクルマを調整し続けた。コーションの後は、8番手を走り、トップグループにかろうじて着いていくことができた。“失うものはなにもない”感じだったね。ちょっとずつ良くなるようにクルマを調整していったんだよ。本当に重要なのは最後の15ラップで、それはとても楽しかった」

 モントーヤは、今年から導入されたエアロキットによってオーバーテイクが促進され、勝利に役立ったと語る。

「エアロキットはプラスになったね。このエアロのおかげでいいレースができているんだ。インディカーは正しい方向に向かっているよ。あら探しをする人もいるが、本当にクールさ」

 また、序盤にシモーナ・デ・シルベストロに追突されたアクシデントに関しては、「予選の悪さによって、それは起きたんだよ。シモーナは故意ではなかったし、彼女はスピードがあった」とコメントしている。