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H ZETTRIOが韓国ジャズフェスに登場 笑って踊れるステージングで会場を沸かせる

2015年05月25日 23:11  リアルサウンド

リアルサウンド

H ZETTRIO。

 H ZETTRIOが、5月23日から5月25日に韓国・ソウル市内のオリンピック公園88芝生広場、体操競技場、SKハンドボール競技場とその周辺ステージで繰り広げられた『ソウルジャズフェスティバル2015』(以下、SJF)に参加した。


 今回のSJFは「これほど水準の高いジャズミュージシャンを一度に見られるステージはない」「今年は過去最高のラインナップだ」と前評判が高く、“生きた伝説”として知られるジャズピアニストの巨匠チック・コリアとハービー・ハンコックのデュエットステージ、ボサノバの巨匠であるブラジル音楽のアイコン、セルジオ・メンデス、“伝説のトランぺッター”としてグラミーアワードを10度受賞したアルトゥーロ・サンドヴァルなど、錚々たる面々が惜しげもなくキャスティングされていた。


 そんななか、H ZETTRIOはフェス最終日のSKハンドボール競技場ステージ(PINK AVENUE)で、トリ前の時間を使って登場。ステージに現れた途端に大歓声が巻き起こり、あっという間にバンドと観衆が一体となった。H ZETTRIOは1曲目に自己紹介的なMCを挟んだ新曲「Trio,Trio,Trio!!!」を披露し、国内で笑いを取るジョークもそのまま韓国の聴衆に受け入れられた。その後、「炎のランニング」で驚異の早弾きを披露すると、続けてザ・ブレッカー・ブラザーズの代表曲「Some Skunk Funk」をカバー。人気曲「LOVE AND PEACE AND SWEETS」で現代感覚とスピード感溢れるアクションの極限状態を見せつけたかと思えば、バラード「YOU」で泣かせ、「kids song」ではショルダーキーボードをじっくりと聴かせた。


 ここまでの演奏で完全に温まったオーディエンスは、新曲「Smile」でバンドと一体となり、ラストの「Beautiful Flight」では、3人が作るグルーヴと美しいメロディーに酔いしれ、ライブが終了した。彼らはホールライブやフェスといった場でも、自在にパフォーマンスのスケールを操りオーディエンスを楽しませる手腕を持っており、まさにライブ巧者と言うにふさわしい。個性派揃いのアーティスト陣がラインアップされたSJFでも、とりわけ深い印象を残した。


 また、H ZETTRIOは、6月25日に川崎市のミューザ川崎シンフォーニホールでDSDマルチ公開ライブレコーディング&ライブを実施するほか、リアルサウンドではH ZETTRIOが韓国から戻り次第、このミューザ川崎ライブの直前インタビューを行い、6月1日に掲載を行う予定だ。(リアルサウンド編集部)