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近代日本写真の第一人者・深瀬昌久の7年ぶり写真展開催 未発表作品公開へ

2015年05月25日 16:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

深瀬昌久の作品 Image by: (C) Masahisa Fukase Archives
写真家 深瀬昌久の個展「救いようのないエゴイスト」が、5月29日からディーゼル アート ギャラリー(DIESEL ART GALLERY)で開催される。会場では未発表作品も公開予定。会期は8月14日まで。

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 7年ぶりとなる展覧会のタイトル「救いようのないエゴイスト」は、元妻・洋子が1973年発刊の「カメラ毎日」誌別冊に寄稿した原稿の題名。未発表作品のほかに、元妻をはじめ肉親やカラスなどを被写体にした代表作品を中心に構成し、78歳で他界した深瀬昌久の生涯やアートワークを振り返る。
 深瀬昌久は1934年に誕生。日本の写真家が世界に初めて紹介され、土門拳や東松照明、奈良原一高、森山大道らと名を連ねたニューヨーク近代美術館のグループ展「New Japanese Photography」(1974年)やオックスフォード近代美術、ヴィクトリア&アルバート美術館、カルティエ現代美術館といった海外の美術館に出展するなど、日本の写真界をけん引した人物として知られる。「WORKSHOP写真学校」では東松照明や森山大道、荒木経惟らと共に講師を務め若手写真家の育成にも注力した。1992年6月に階段から転落し脳に重度の障害を患い、作家活動を休止。2012年に死去した。
■深瀬昌久個展「救いようのないエゴイスト」キュレーター:トモ・コスガ(深瀬昌久アーカイブス)会期:2015年5月29日(金)~8月14日(金)会場:DIESEL ART GALLERY(東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F)TEL:03-6427-5955開館時間:11:30-21:00入場料:無料休館日:不定休